MRIによる死亡説

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X線を用いないコンピュータ断層撮影検査として、その安全性が強調されているMRI(核磁気共鳴映像法)。最近では知ってる人もかなり多くなった検査法のひとつで、CTよりさらに詳細なデータが見られます。

これは電磁波を応用する検査法なので、たしかにレントゲン検査などと違い、「被曝」の心配はない(「核磁気」とあるが、この「核は放射線を出すいわゆる核物質のことではなく、どんな物質にもある原子核のことを指している)。

が、いわば超強力な磁石の中に人体を置くようなもの。ペンやメガネなど金属はすべて取り除いておかないと、まちがいなくビュンと飛んでいってしまいます。その強力さを物語る一例に、検査室に置いてあったパイプ椅子がたちまち吸いついて離れなくなったというウソのような本当の話まであるほどです。それだけものすごい磁力が体にかかるとなると、体に対する影響はホントにまったくないのか、と気になってくるでしょう?。実は、これにも体に「なんらかの影響″」があります。

なんと、場合によっては死に至る危険すら、MRIにはあるのです。というのも、メガネやアクセサリーといった、身につけた金属ならはずせばすみます。しかし、体の中に入っている「金属」はどうしようもない。たとえば、心臓ペースメーカー、人工弁など。これらをつけている人は、もちろん検査を受けることはできません。また、戦時中の軍需工場で鉄粉が目に残っていたことを知らずに、数十年たってMRI検査を受けた人が、磁気によって失明してしまった、というケースもあります。

ほかにも、つい先ごろメキシコで、止血のため脳内に残してあったクリップが検査中に飛び、死亡するという報告もあったばかりです。

とはいえ、MRIは金属に関する厳重な注意さえ怠らなければ、画像が鮮明で細部にわたり映像化でき、しかも人体に無害、ということなので、特に脳や脊髄の分野で圧倒的な評価を得ているのです。実際、MRIは高価な機材なので、現在のところはまだ設置している病院も限られていますが、今後はますます利用価値の高いものになっていくはずです。