CT検査でも被曝する

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最近では、CTスキャン( コンピュータ断層撮影CT検査)というのがかなり普及してきました。非常に有効な検査法としてご存じの人も多いことかと思います。

それまでのレントゲン写真と違って単純に影を写すのではなく、この検査法は、これまで見ることが不可能だった体の中の状況を、傷つけることなく断面図という形で見せる検査としてとても優秀ですが、が、このC Tスキャン、Ⅹ線を使わない検査と思ってなかったでしょうか?

こうしたハイテクっぼいイメージと、通常、名称「レントゲン」とか「Ⅹ 線」といった言葉がつかないため、そう思い込んでいる人がわりと多いのだが、実はこのCT スキャンも、一番多く普及しているタイプのものはⅩ線C T といって、Ⅹ線を浴びせて調べる検査なのです。

ということは、当然、被曝することには変わりない。レントゲン撮影同様、放射線について注意を払わねばならない検査のひとつなのです。

では、その量はというと「Ⅹ線CTはふつうのⅩ 線撮影より被曝量が少ないですよ」などと、平気な顔をしていう医者もいるが、とんでもない。事実は正反対なのです。

このC T スキャンは、人体を輪切りにするような感じで、約l センチおきに次々とⅩ線を当てるのである。それで得た情報をコンピュータで解析して断層画像(断面図)を合成するもです。

さて、ちなみに、これまでの項で述べてきた被曝量の基準などは、国によって異なります。日本人の放射線診断での被曝量(放射線診断をした人が浴びた放射線の量を国民の数で割ったもの。国民線量という) は、国民1人あたり約2 ミリシーベルトといわれていますが、これはイギリスやスウェーデンなどの他の先進諸国に比べて数倍も高くなっています。

一方、医療従業者に対する被曝限度値も、国際法では年間20 ミリシーベルトと、日本の50 ミリシーベルトよりもはるかに少ないのです。

必要ではあっても、基本的にⅩ線は体に害のあるもの、という認識をふまえて検査に臨むのがいいでしょう。特に、違う病院でレントゲンやCT検査をする場合には、前もって、「×× (疾患名) のため、●●(体の部位) のレントゲンを、いついつに撮りましたが... 」と、自分から伝えることをおすすめします。こればっかりは、聴診器をあてれば聞こえてくるというものではないからです。放射線からは、自分の身は自分で守る、という態度を貫くのが自分の為です。