胸を刺す、などと言われれば誰でも少なからずドキッとするのが普通でしょう。一方、レバ刺し、というとお好きな人には、別の意味でワクワクするたまらない言葉でしょう。
冗談はさておき、現実の検査で、本当にブスッと胸に針を刺すことがあります。簡単にいえば注射針を刺して胸水を吸い上げ、その性状を調べる検査です。
胸水とは、胸膜腔(胸と胸壁の間)に溜まった水のことです。少しなら正常な人間にもあるのですがX線写真で見てもわかるほど溜まっていたら、病気の一症状として詳しい検査が必要です。
ところが、この胸水検査、トレーニングを積んだ医者が行えばなんの心配もないのですが、研修医や慣れない医者が針を刺すときは要注意です。
胸に溜まった水を抜き取るつもりで、肝臓を刺してしまったというミスが、案外日常的に起きているのです。肝臓は血液に富んだ臓器だから、万が一、大きな血管を傷つけてしまうと出血多量で死亡というケースも現実にありうるのです。
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