アメリカに「南部糖尿病ベルト地帯」と呼ばれるエリアがあります。南部を中心とした15州が該当するのですが、この一帯はかねてより肥満者の割合がとくに高く、それに関連して糖尿病や高血圧症の人も多い傾向にあります。
そして、このエリアは貧困層が集中しているのです。南北戦争で解放された黒人奴隷の子孫が多く住む南部諸州は全米平均に比べ、貧しい階層が多いのです。
なぜ貧困層ほど太るかというと、糖質は肉や魚といった高脂質・高たんばく質の食材よりも安く手に入るからです。その最も顕著な例が、清涼飲料水・フライドポテト・ハンバーガーをメインメニューとするファストフードといえるでしょう。
貧困層ほど太るというのはアメリカだけの話ではなく、OECD 加盟諸国で世界的に共通していることです。もちろん、日本も含まれます。日本の食生活がアメリカ型になっているのは今さら指摘するまでもないことです。
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