脂肪肝を防ぎ、食中毒も防ぐには日本の2大伝統食「梅みそ」が最高の食品

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梅は解毒、みそは利尿に役立つ

青梅が出始めるころになりました。梅干しや梅酒作りを始める人もいるでしょう。ところで、もう1つ、青梅を簡単に漬けられる梅の食品があります。青梅をみそにつけて作る「梅みそ」です。さわやかな風味でおいしい保存食としても最高の逸品です。

この梅みそは、昔は薬代わりに使われていたほど、多くの薬効を持っています。漢方では食物の味を酸・苦・甘・辛・鹹 (さん・く・かん・しん・かん)の五味に分けて、人体との関係をとらえています。

梅の特徴である酸味は、肝の働きを助けてくれます。

梅は昔から「三毒(食べ物・水・血の毒) を絶つ」といわれており、食あたりや水あたりの予防薬として使われました。

この解毒をもたらすのが、梅の酸味のもとであるクエン酸です。クエン酸は、糖の代謝を活発にし、疲労物質の乳酸を燃焼させ、エネルギーに変える働きがあります。クエン酸が多くあれば、活発に糖は代謝されますが、不足すると糖が使われず、不要なものとして体にたまります。

一方、みその鹹味は、腎を助ける働きがあります。

腎には利尿作用があり、みそをとると老廃物がスムーズに排出されます。梅もみそも、日本が誇る伝統食で、それぞれに高い効能があります。その2つを合わせた梅みそは、解毒と利尿を併せ持つ、最高の毒出し食品なのです。梅みそを食べていれば、食中毒を起こしにくくなります。

解毒器官である肝臓の働きも高めてくれるので、脂肪肝の予防・改善にも役立ちます。

梅みその作り方はいろいろありますが、青梅とみそを重ねて漬ける梅みそが定番品です。保存もきくので、常備しておけば、いろいろな料理に活用できます。

梅干しで作る梅味噌も

作り方は、とても簡単です。広口瓶に青梅、みそ、氷砂糖を交互に重ねるだけです。それを3ヶ月間おくと、おいしくいただけます。作る際は、次の点に注意してください。

  • 容器はカビが生えないようにきれいに洗い、天日で乾かすか、アルコールで消毒しましょう。

青梅をみそに漬けると発酵するので、瓶いっぱいに詰めないで、容器の7分めくらいにしておきます。詰めたあとは、かき混ぜる必要はありません。3ヶ月おいた梅みそは、青梅から果汁が出るので、水っぽく感じられるかもしれません。私はそのまま使いますが、水っぽさが気になるようでしたら、鍋に移して、好みのかたさまで煮詰めるといいでしょう。

梅みそに使うみそで、気をつけたいのは塩分の量です。一般に白みそは塩分が少ないので甘く、赤みそは塩分が多いので塩辛くなります。同じ赤みそでも、八丁みそは塩分が少ないので、色は濃いですがマイルドな味に仕上がります。梅みそは発酵食品なので、みその塩分量にかかわらず、常温で保存できます。

こうして、出来上がった梅みそは、いろいろな料理に使えます。お勧めなのは、ヤマイモのせん切りの和え物です。ヤマイモは薬膳では脾臓、すい臓、、腎臓の薬です。そのヤマイモと和えれば、最高の健康食になります。

なお、漬けた青梅は水分が出てしまい、小さくなるので、そのまま食べてもおいしくありません。私は青魚を煮るときに、梅干しの代わりにこの青梅を入れます。梅を入れると魚の臭みが消えて、うまみが出るのです。ところで、青梅が手に入らない時期や、青梅の梅みそがなくなったときには、梅干しとみそを混ぜて作る梅みそもありますただ、梅干しとみそだけでは水分が少ないため、練りがかたくなるので、ハチミツを入れます。かたさが凄み、甘みが出て、食べやすくなります。私たちのDNAには、日本人が昔から食べてきた食品がインプットされています。ですから、梅やみそを使った伝統食は、だれでもおいしく感じます。おいしいということは体が喜んでいる証拠。そういう体が喜ぶ日本の味を、大事にしてください。