グレープフルーツはセクションで

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グレープフルーツをジュースにして飲むのはもったいない。この果物の重要な成分は、果肉を包んでいる袋の組織にふくまれているので、一番いいのはミカンのようにむいて食べることですが、それがいやな人でも、せめてセクションにして食べるのがいいでしょう。

セクションというのは、オレンジやグレープフルーツをむいて1袋ずつにして、その袋、つまり薄皮をとった状態にすることです。アメリカのホテルは朝食のメニューに、グレープフルーツ・セクションを加えているところが多くなっていますが、ジュースにくらべるとはるかに栄養的にすぐれています。

これならば飲むのではなく噛んで食べることになります。それで唾液が加わるために胃にはとてもいいでしょう。薄皮をとっていても、ジュースにくらべると組織をかなりとり込むことになります。

ホテルと違って家庭では、神経質に薄皮をむく必要はないので、むきにくいところは残せばいいでしょう。そうすれば薄皮の組織もとれるようになります。それにまた、少々薄皮が残っていてもグレープフルーツ・セクションは実においしいものです。

グレープフルーツはフロリダが主産地だけに、この果物についてはフロリダ大学ですすんだ研究が行われています。フロリダ大教授のジェイムズ・セルダ博士らは、血中コレステロール値の高い人たちに、グレープフルーツ・ペクチンを4ヶ月間、1日に15グラム与えたところ、平均8% の低下をみました。

ペクチンというのは食物繊維の一種で、果物に多くふくまれています。ペクチンにもいろいろあるが、グレープフルーツのペクチンを与えたわけです。グレープフルーツ・ペクチンを与えられた人の3分の1は血中コレステロール値が、一挙に10% から19% 下がりまいsた。

また半数の人は、善玉のHDLコレステロールと総コレステロールの比率が改善されました。果物の成分のなかには身体のなかをきれいにしてくれるもの、汚れをとり去ってくれるものが多いのですが、セルダ博士はグレープフルーツも汚れをとってくれるようだといっています。。

彼の説では、グレープフルーツにふくまれる高濃度のガラクトウロン酸が特異なかたちでLDLコレステロールと相互作用しあって、血管壁に沈着して動脈硬化を進行させているLDLコレステロールを溶かし、血管壁からはがしてとり除くというのです。

つまり、グレープフルーツは血管にこわばりついた汚れを取り除いてきれいにする働きをするわけえす。それは動脈硬化の進行を抑える働きであるし、ある場合には逆転させる働きでもある。豚に高コレステロール食とグレープフルーツ・ペクチンを同時に与えた実験では、対照群に比して顕著に動脈硬化が抑えられました。

ところでグレープフルーツ・ペクチンの15グラムというのはどのくらいの量なのかというと、ある分析ではグレープフルーツ2個分に当たるのですが、他の分析では2血個分ということになっています。

それについてセルダ博士はこういっている。1分析結果には大きなばらつきがありますが、1日に2個、グレープフルーツを食べていればよいと思います。ペクチンだけをとるよりもグレープフルーツそのものを食べたほうがビタミンCその他の栄養素が一緒にとれるので、より大きな効果が望めますが、ジュースにして飲んだのでは効果はないのだそうです。ペクチンがほとんど入っていないからです。

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