カロリー計算は不要、そして脂質は気にせず摂取可能、やせやすい体になるこの3つが糖質糖質制限食のメリット

カ ロリー計算は不要!修行僧のようなダイエットは不要

糖質オフ健康法の一番のメリットは、「カロリーを気にすることなくお腹いっぱい食べても体重が落ちる」ということでしょう。もちろん、糖質が多い食品は避けることが大原則です。

じつはご飯(茶碗1杯150グラムで約250キロカロリー)を食べるより、サーロインステーキ(200グラム約1000キロカロリー)を食べるほうが健康的でダイエットにもいいのです。信じがたい話かもしれませんが、「カロリーと脂肪を制限するよりも、糖質を制限するほうがやせやすい」ということは、「ニューイングンランド・ジャーナル」や『JAMA』 ( 米国医師会雑誌)』といった権威ある医学雑誌ですでに証明されているのです。

また近年は「断食ダイエット」なるものがちょっとしたブームになっていました。確かに何も食べなければ体重が減ります。しかし、それはカロリーをとらないことによるダイエット効果だけではありません。糖質もシャットアウトしていることがポイントです。

そうすることによって、ブドウ糖をエネルギー源として使っていたからだから、脂肪を使うからだに切り替わることが重要なのです。しかし、断食ダイエットの場合は空腹感と戦わねばならず、強い意志が必要です。

糖質オフ健康法なら、そんな修行のようなダイエットをしなくても、おいしいものを食べながら断食と同じ効果がえられるというわけです。

その上、あまりに低カロリーな食生活を続けていると、体重とともに筋肉も落ちるおそれがあります。人のからだは脂肪をエネルギー源として使ったあとは、脂肪が足らなくなれば筋肉をエネルギー源として使うようにできているのです。人間には基礎代謝と呼ばれる最低限必要なエネルギーがあります。体重や身長、毎日の運動量によって変動しますが、一般的な成人男性で1日約1380~1570キロカロリー、成人女性で1日約1100~1350キロカロリーといわれています。

基礎代謝を下回るような低カロリーの食生活は、からだに負担がかかります。糖質以以外の栄養分は十分にとったほうが健康的なのです。

脂質はOKなので食事の自由度は高い

糖質オフ健康法のメリットとして、脂質がOKであることも挙げられるでしょう。従来までの低カロリーな食生活によるダイエットでは絶対御法度になっていた、唐揚げやステーキなどのこってりした食事が可能になるからです。

一般的に、脂質と健康は対立するものと考えられていました。脂質をとり過ぎると、肥満になりやすく、コレステロールが増えて血管がつまりやすくなる。植物性のアブラより、動物性のアブラのほうがからだに悪い...そう考えている人が大半でしょう。

これが従来までの「脂肪悪玉説″」です。しかし、近年では脂質の多い食生活より、塘紫が多い食生活の人のはうが肥満になりやすく、血管疾患も多いということが証明されるようになりました。つまり脂質は長らく「肥満の原因」というぬれぎぬを着せられていたわけですね。

コレステロールについても、見解が変わってきています。「高血糖などで血管が炎症を起こし、持続して傷ついているから、その傷を治そうとしてコレステロールが血管の内壁にくつつく。これをぐり返すと、結果として血管内壁が肥厚して内腔は狭くなり、つまりやすくなる」という説が有力になってきています。

つまり動脈硬化の原因は炎症であり、コレステロールではないということです。糖質オフ健康法では糖質を減らしたぶん、脂質を多くとることを推奨します。

糖質を断つと脂肪が燃えやすいからだになるからです。脂質を多めにとったとしても効率的にエネルギーとして使えるようになるため、体内に脂肪として蓄積されることがありません。

「でも、唐揚げには糖質である小麦粉を使うのでは?」と思う人もいるはず。確かに小麦粉を使いますが、唐揚げ1人前用に用いられる糖質量としては4グラムくらいで許容範囲。どうぞ、安心して食べてください。ただし、天ぶらの衣は小麦粉20~30グラムなので要注意です。ポテトチップスやフライドポテトは、当然NGです。これらは糖質をまるごと揚げている食べものですからね。

脂肪が燃焼するやせやすい体になる

糖質オフ健康法では脂質を多くとってもOKです。その理由は、四六時中、脂肪が燃えやすいからだになるからです。では、脂肪を効率的に使えないからだとはどういう状態なのでしょう?

人間のからだはエネルギー源としてもっぱら脂肪とブドウ糖のふたつを使います。このうち本来のメインエネルギーとなるのは、脂肪。ブドウ糖は、脳・赤血球・網膜などの特殊な細胞のエネルギー源です。しかし心筋・骨格筋など多くの体細胞においては、ブドウ糖は予備エネルギー源で、いってみれば「闘争・逃走などの緊急事態用」という位置づけです。

しかし現代人は糖質を頻回・大量に摂取する食生活を続けていますので、ブドウ糖をエネルギー源として優先的に使うようになってしまっているのです。これが脂肪を効率的に使えないからだの正体です。つねに緊急事態用のエネルギー(ブドウ糖) を使い、もともとのエネルギー(脂肪) は保存しているのですから、いかに非効率なことをしているかおわかりになるでしょう。

たとえるなら、ガソリンタンクが満タンのオートバイを手押しで進ませているよ、つなもの。糖質をオフにすれば、この状態は劇的に改善されます。本来のエネルギー源である脂肪が優先的に使われるようになるわけですね。こうなると1 日中、脂肪が燃えるようになるため、太ることがむずかしくなってきます。

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