果物は滅多に食べない非日常的な食材だった

人類が農耕を始めたのは約1万年前ですが、それ以前に糖質をまったくとらなかったわけではありません。日常的に口にしていた野草や野菜には少量の糖質が含まれているからです。

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野草や野菜からは、少量の糖質以外に、人体で合成できないビタミンCを得ていたのだと思います。野草や野菜に比べて入手しにくかったのは果物です。年間を通して食べられるものではありませんが、果物は糖質をたっ′ぷりと含み、甘みがあり、ビタミンCもあります。

祖先たちもこれを見つけた時は大喜びしたはず。時々手に入る「ラッキー食材」だったといってもいいですね。果物のように糖質を多く含む食べものが非日常的な存在だったということからもわかるように、人間のからだは糖貿を日常的にとることに慣れていないのです。

ラッキー食材として体内にとり込まれた、ありがたい果物の糖質。これを人間のからだは、中性脂肪にして蓄積するしくみをつくり上げました。とくに「果糖」と呼ばれる塘質はスピーディーに中性脂肪になります。果物の多くが秋に実ることを考えると、これは冬に備えて脂肪をため込むシステムといえるのです。

なお、必須アミノ酸と必須脂肪酸は、体内で合成できないので食物からとる必要があります。しかし、必須糖質はありません。糖質は消化されてブドウ糖になって体内に吸収されますが、このブドウ糖は肝臓でつくることができるからです。

糖質オフの場合、果物は不要ということです。