テフロン加工のフライパン

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日本に「テフロン加工」のフライパンが登場したのは、昭和32年。今から57年も前のことである。今では、日本で生産されるフライパンの8割を占めるまでになっているというが、なぜ、「テフロン加工」のフライパンは、くっつかないのだろうか?
テフロン加工のフライパンの多くは、厚いアルミにテフロン樹脂を吹きつけたものだが、くっつかない秘密は、テフロンという物質の表面張力の低さにある。テフロンは炭素とフッ素からできており、分子同士の引っ張り合う力が弱い。
すなわち、表面張力が弱いのが特徴。丁万、料理に使う素材や水は、表面張力が強い。表面張力の強い水と、表面張力の弱い油が、文字通り「水と油の関係」であるように、テフロン樹脂と料理の素材も、お互いがはじきあう。だから、テフロン加工のフライパンはくっつかないのである。

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