婦人服のサイズが奇数になっている理由

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男物の洋服のサイズは、たいていS・M・L・LLの4つに分類されるが、婦人服のサイズは、5・7・9・11と奇数で表示されることが多い。これは、今から30年ほど前、洋服の小売専門店の人々がアメリカに視察旅行にいった際、当地のサイズ表示をそのまま日本に持ち帰ったのが始まりとされる。偶
数がないのは、それがアメリカ式だったからだが、じつはアメリカ式が導入されてから数年後に、偶数サイズの婦人服が開発されたことがある。理由は、奇数サイズの服だけでは、日本人の体型にあわなかったからだ。しかし、そのときのやり方がまずかった。女性の体型をスリム型(ミス型) とふっくら型(ミセス型) に分け、ふっくら型を偶数で表示したからだ。
いったいどこの女性が、デパートやブティックの販売員の前で「自分がふっくらだ」と認めようか。かくして、偶数番号の服は淘汰され、奇数だけが生き残ったのである。

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