不動産屋のうまいセールストークはあてにならない

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4月も半ばにさしかかり、新入社員、学生などは、新しい住まいにも慣れてきた頃だろうか?今、住んでいるところは、快適だろうか?周囲の環境はいいだろうか?住まいを決めるときには「ここがいい!」と思っても実際に住んでみたらいまひとつ?ということがよくある。

不動産屋という商売は、土地や家の売買や貸借の斡旋業だから、製造業とも小売業とも違って、机と電話だけあればできる商売。資格が必要ではあるが、割合と簡単になれるものなので、いいかげんな業者も多い。
新聞や雑誌に物件の広告を出しておいて、それを見て電話をかけると、「もっとほかにいい物件がありますよ」なんていう不動産屋は、まず信用しないほうがいい。そんないい物件があるのなら、そっちを広告に載せるべきではないか。「早く決めないと、すぐにほかの人に決まってしまいます」というのも決まり文句。
それであわてて契約して、後で後悔するのはよくあること。賃貸ならともかく、買う場合は慎重に選ぶべきだ。
バブルのころならともかく、そうすぐにほかの人に決まるなんてことはない。間取りばかりをロにして説明する業者もあてにできない。「いまどき、2LDKでこの値段ですからねえ」というと、いかにもお買い得みたいだけど、ひとつひとつの部屋が狭ければ、1LDKの広いもののほうが住みやすいかもしれない。何平方メートルあるのかを確認すること。さらに、間取りで大事なのは、押し入れなどの収納スペースがどれくらいあるかだ。最近は、ウォーキングクローゼットなどを装備しているところもある。洋服やモノが多い人に人気の収納となっている。
その逆に、面積ばかりをやたらアピールしているときも、あやしい。間取り図をよく見ると、やたらにべラングが広かったりして、実際に使える空間は狭いことがある。間取りと面積は、常に同時に確認することだ。「車庫あり」と「駐車スペースあり」も似て非なるもの。車庫ありは、本当にクルマを入れる車庫がある場合だが、スペースあり、はどうだか分からない。理論上はクルマの入るスペースがあります、というだけで、実際には車庫証明がとれるかどうか分からないこともある。どんな店も、自分が扱っているモノをよく見せようとするものだが、不動産の場合、一生のうちにそう何回も買うものではないので、客はほとんどなれていない。そこにつけこむ業者がいるので、よく気をつけよう。

5月~6月は、4月に決めた物件が気に入らない人が引っ越しをするケースが多い。せっかく入居の際にたくさんのお金がかかっているのだからあわてずにしっかり周囲の状況も下調べしたところで決めたほうがいい。

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