八重洲ブックセンターの二宮金次郎

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「二宮金次郎の銅像」といっても、いまどきの小学生は知らないはず。日本人の勤勉性を象徴する人物で、子供時代、家が貧しかったため、薪を背負って山道を歩きながらでも本を読んだというエラい人である。
昔は、この人の銅像が小学校の校庭に建てられていたが、「苦学」という言葉が死語になった頃から、ほとんど見かけなくなった。

ところが、二宮金次郎はまだ生きていた。知っている人は知っているように、日本で屈指の売り場面積を誇る書店、東京・八重洲ブックセンターの入口で、やっぱり薪を背負いながら本を読んでいるのである。碑銘にいわく、「金次郎こそ、真の読書人」八重洲ブックセンターは、大手町というビジネス街を控えているせいもあって、客層は圧倒的にサラリーマンが多い。仕事の合間にビジネス書を読むサラリーマンは、まさに現代の二宮金次郎かもしれない。

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