ガンを予防するビタミン

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普段からβカロチンをたくさんとっている人は、あまりとっていない人に比べて肺ガンになる確率が低い。

ガンの予防になぜ、ビタミンAが効果があるのか。皮膚や体内の臓器の表面や内腔を覆っている細胞の集まりを上皮組織といいますが、そのなかの細胞がもっている「ガンを抑える遺伝子」が壊されると、「ガンをつくる遺伝子」が働いてガンができます。「ガンを抑える遺伝子」は発ガン物質や紫外線、放射線などさまざまなものの働きで壊されます。

人の上皮組織の細胞もビーカーで培養することができますが、その培養液にビタミンAが不足すると、上皮組織の細胞膜の成分である糖タンパク質(糖を含むタンパク質) や糖脂質(糖を含む脂質)が失われ、細胞が皮膚のように硬くなります。

この変化は前ガン性変化と呼ばれ、ガン化の始まりです。 ビタミンAが酸化してできるレチノイン酸をネズミに与えると、肺ガンの原因になる発ガン物質を与えても、ネズミには肺ガンができません。 一方、ネズミにビタミンAが欠乏した餌を与え続けると、ガンができやすくなってしまうのです。人間では普段からβ 力ロチン(体内でビタミンAに変わる)を食物などからたくさんとっている人は、あまりとっていない人に比べて肺ガンになる確率が低い、という研究結果も発表されています。 ただ、ビタミンAには過剰症になる心配がありますから、過剰症の心配のないβカロチンを摂取するのが効果的です。

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