筋力とスタミナをアップさせる食事

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成人の場合、1 日に体重1kgあたり1gのタンパク質が必要だといわれています。筋力が勝負の運動選手の場合は、体重1kgあたり1.5~2.0gのタンパク質が必要です。運動に不慣れな新人は、ストレスによるタンパク質の消耗量が高まるため、運動性貧血をおこすこともありますから、多めにとることが大切です。

タンパク質は筋肉づくりに不可欠な栄養素です。なかでも肉はとくに栄養価の高いタンパク質源です。成長期の子供や働き盛りの人がスタミナをつけるのにはうってつけの食品です。しかし、肉類ばかりとっていると、コレステロールや動脈硬化の原因となる飽和脂肪酸のとりすぎが心配です。

タンパク質は肉類のほかに、魚、卵、乳製品、大豆製品などに含まれています。卵にはビタミンや鉄分、魚貝類や乳製品にはミネラル、大豆製品には血管壁を掃除する役割の不飽和脂肪酸やレシチンが含まれています。これらの栄養素をとるためにも、肉だけにかたよらず、いろいろなタンパク質食品を組み合わせてとりましょう。

人の体を自動車にたとえると、エンジンオイルにあたるのがビタミンとミネラル、筋肉を増強しようとして、タンパク質だけをとっても効果はあがりません。不完全燃焼をおこして、体調が悪くなってしまいます。ビタミン、ミネラル源の野菜は、生食よりかさを減らしてできるだけたくさんとるようにしましょう。

肉を食べたら、ビタミンやミネラルをとるために肉の3倍量の野菜を食べましよう。また、血液などの体液は弱アルカリ性なので、酸性食品である肉をとると、酸とアルカリのバランス調整のために体に負担がかかり、疲労感が増します。肉を食べるときにアルカリ性の野菜をたっぶりとっておくと、体の負担が少なくてすみます。

いかに多くの酸素を筋肉に送って、エネルギーを生み出すかが、スタミナの決め手となります。酸素を運ぶのがヘモグロビンで、その酸素を筋肉内で利用するのがミオグロビン。ともに鉄が重要な成分となります。ほうれん草や大豆などの植物性食品に含まれる鉄は、吸収されにくく、レバーや肉類の動物性食品の鉄は吸収されやすいのが特徴です。

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