漢方 冬の冷え の悩みをで改善する方法を紹介します。冷えが強い「陰」の状態の人には「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」など、熱に支配された「陽」の状態の人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)など、陰と陽の中間的な状態の人には「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などがよく使われます。
漢方 冬の冷え 下半身が冷えてツライのですが何かよい漢方はありますか?
漢方では、「陰陽・虚実」「気血水」といった漢方独自の考え方に基づいて、病態や体質などをとらえます。そして、漢方薬によって本来持っている抵抗力をうまく引き出すことで、症状の改善をはかります。
冷えは、「気血水」のどこに異常があっても起こるとされますが、例えば静脈痛がある場合などは、「血」の異常のなかでも、ととこおお血流が滞る「お血」の状態が中心になっていると考えます。
お血に対しては血流を改善させる漢方薬が処方されます。冷えが強い「陰」の状態の人には「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」など、熱に支配された「陽」の状態の人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)など、陰と陽の中間的な状態の人には「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などがよく使われます。
複数の漢方薬を使っても大丈夫でしょうか?
重複する生薬がなければ、基本的に複数の漢方薬を服用しても大丈夫です。また、生薬によっては、重複しても特に問題がなかんぞうい場合もあります。ただし、「甘草」という生薬が重複する場合は注意が必要です。甘草は和% 以上の漢方薬に含まれているので気をつけてください。また、西洋薬の利尿薬と甘草を含む漢方薬を併用すると、血液中のカリウムを低下させる作用が増強されることがあります。薬を併用する場合は、医師や薬剤師に相談することが大切です。
漢方薬は長期間飲んでも大丈夫?
漢方薬をのみ続けることで、副作用が出たり治癒力が弱まることは、一般的にはありません。ただし、のみ続けても症状が改善しない場合は、一度担当医と相談したほうがよいでしょう。
冷えやのぼせがあるときの漢方薬のガイド
冬の冷えに効果的な漢方と対策
1. 冷えのタイプを知る(証を見極める)
冷え性にもいくつかのタイプがあり、漢方では「証(しょう)」に応じて処方が変わります。
冷えのタイプ | 特徴 | 漢方薬の例 |
---|---|---|
陽虚(ようきょ) | 手足が冷え、顔色が青白い、疲れやすい | 八味地黄丸、真武湯 |
血虚(けっきょ) | 貧血気味、顔色が悪い、動悸・不眠 | 当帰芍薬散 |
瘀血(おけつ) | 下半身が冷える、生理不順、肩こり | 桂枝茯苓丸 |
気滞(きたい) | ストレスや緊張による冷え、ガスや張り感 | 加味逍遥散 |
2. おすすめの漢方薬(体質別)
- 体全体が冷えて疲れやすい人に → 八味地黄丸
- 下半身が特に冷える人に → 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
- 胃腸が弱くて冷える人に → 人参湯、四君子湯
3. 日常生活でできる冷え対策(漢方的生活習慣)
- 温かい食べ物をとる:生姜、ネギ、ニラ、黒ごま、くるみ、シナモンなど「温性食品」を活用
- お風呂にしっかり浸かる:足湯もおすすめ(漢方の生薬を入れても良い)
- 運動で「気・血・水」の巡りを良くする:ウォーキングや軽いストレッチを毎日
- 締め付けない衣服を着る:血行を妨げないようにする
4. 冷えに効く代表的な漢方茶・食材
- 生姜紅茶(冷え・巡り改善)
- よもぎ茶(血流・温め効果)
- なつめ・黒豆茶(血を補い体を温める)
漢方薬の選び方
冷えの原因が「血虚」なのか「陽虚」なのかで、処方は大きく変わります。できれば漢方専門の薬局や医師に相談し、自分の体質に合ったものを選ぶのが最も効果的です。
コメント