人体は約60兆個の細胞でできているといわれています。これらの細胞はそれぞれの遺伝子がもつ情報によって制御されています。ところが、遺伝子には、細胞をガン化させるものがあります。これをガン遺伝子といいます。
正常な細胞がガン細胞になるには2つの段階が必要です。まず、発ガン物質(イニシエーター) が眠っているガン遺伝子を目覚めさせ、活動させます。次に、その細胞に発ガン促進物質(プロモーター) が働きかけることによって変化がおこり、この2段階を経て初めてガン細胞になるのです。
タバコには発ガン物質と発ガン促進物質の両方が含まれています。食品添加物の30倍の危険性があるといわれているほどです。ガン全体でみると、喫煙者は非喫煙者の1.6倍もガン発生率が高いのです。タバコは肺ガンばかりでなく、煙の通る道からは遠い胃や肝臓、膵臓、膀胱など、ほとんどすべてのガン発生率を高めるといわれているほどです。
ガンの原因の一つは、細胞膜の酸化による、フリーラジカルの発生だといわれています。フリーラジカルとは、強い酸化力をもつ不安定な物質で、ここに発ガン物質が入り込み、細胞が異常増殖を始めます。人間の体の中では、いろいろな酸化反応がおこっています。発ガン物質によるガン遺伝子の目覚めも過剰な酸化反応の一種なのです。
ビタミンCとE にはフリーラジカルをやっつける働きがあります。CとEをたくさんとると、細胞の酸化を抑え、発ガン物質があっても遺伝子に働きかけないようにすることができるのです。これらには、酸化したものを元の状態に戻す還元作用もあります。遺伝子の突然変異やガン化した細胞を正常な状態に回復させることも可能です。
ビタミンCを多く含む食品はブロッコリー、ほうれん草、キーウイフルーツなど。ビタミンE は、植物油、大豆、カツオやサバなどの魚類に含まれています。
ビタミンCの働きと作用 | ビタミンの効能・効果
発ガン促進物質の働きを阻止する効果があるといわれているのがビタミンA 。また、ビタミンAは、粘膜を丈夫にする作用があります。ガンのほとんどは粘膜にできますから、粘膜が丈夫でしっかりしていると、ガンの発生を抑えることにつながります。
子宮は粘膜でおおわれています。そこがガン化して子宮ガンが発生します。ビタミンAをたくさんとっていると、ビタミンA が正常な粘膜を形成してくれるので、子宮ガンを防ぎます。
現在、食物に関連して疑われている主な発ガン物質は以下のとおりです。
わらび、ふきのとうなどの山菜。同じ山菜でも、ぜんまいやよもぎ、つくしなどには発ガン物質は見つかっていません。
肉や魚など、タンパク質を焼いたものの焦げ。
ある種の食品添加物。動物実験で発ガンが疑われているものと、それ自体には発ガン性はなくても、ほかの物質と一緒になると発ガン物質をつくるものとがあります。
ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類のカビに含まれるアフラトキシンは肝臓ガンの原因になるといわれています。
塩分の多いものやアルコールなどの刺激物。
塩分の多い食生活を送ってきた日本人は、胃ガンの発生率が高かったのですが、最近では大腸ガンや乳ガンが増えています。これは食生活の洋風化、とくに脂肪をたくさんとるようになったことが関係しているようです。脂肪が直接ガンをつくっているのではなく、発ガンの手助けをしているようです。
大腸ガンの場合、脂肪を消化する胆汁の主成分である胆汁酸がガンの発生を促進するといわれています。脂肪が多い食品をとると、胆汁酸の分泌が多くなり、これが腸の壁を刺激してガンをつくるとみなされています。乳ガンと脂肪の関係はまだはっきりとわかっていません。ただ、太った女性に乳ガンになる人が多く、脂肪をたくさんとっている人ほどたちの悪いガンにかかりやすいといわれています。肉の脂身、バター、生クリームなどの動物性脂肪はなるべく控えるようにしましょ>フ。
大腸ガンを防ぐには食物繊維をたくさんとることが大切です。繊維は便の量を増やし、発ガン物質の濃度を影響も少なくなります。低くします。食物の腸内通過時間、つまり、食べてから便になって排出されるまでの時間も短くなるので、発ガン物質が腸に与える
がんを予防する食事
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