飲酒時のおつまみで注意すること

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お酒は飲みすぎると脂肪肝や肝硬変の原因となりますが、適度のアルコールは健康増進に役立ちます。まず、ストレス解消薬としての働きです。現代人は気忙しく、ストレスがたまりがちな毎日を送っています。
その忙しい合間をぬって、仲間と一杯やることでストレスを解消するという人も多いはず。また、適度のお酒は血管壁についた余分なコレステロールを除去する善玉コレステロール(HDL) を増やすともいわれています。しかし、あくまでも適量に抑えておくことが大切です。

肝臓でアルコールがエネルギー代謝されるときに、アセトアルデヒドという物質ができます。これは肝臓にとっては毒物です。アセトアルデヒドが増えると悪酔いや二日酔いになりやすくなります。肝臓はアセドアルデヒドを処理しようとしますが、3時間に日本酒1合分、またはビール大ビン1本分の解毒能力しかありません。グイグイ飲むのは禁物です。ゆっくりペースで楽しみましょう。

Ⅲ日間毎日2合ずつお酒を飲んでも、3合ずつⅡ日間飲んでも、合計したら飲んだ量は同じです。しかし、あいだに1日休肝日を入れたほうが、肝臓への負担は少なくなります。

アルコールは主に胃や腸から吸収されます。空腹時に飲むと酔いのまわりが早いのは、吸収されるスピードが早くなるからです。食物が胃に入っていると、アルコールの吸収が遅くなります。とくに、脂肪分のある食品をはじめにとっておくと、効果的です。ソーセージやチーズなど、油脂を含む食品を、飲みはじめに小量つまむようにしましょう。

肝臓のためには、枝豆、豆腐料理、刺身、貝の酢の物など、和風料理がおすすめです。とくに、枝豆や納豆、豆腐などの大豆製品に入っているレシチンは、肝臓に脂肪が沈着するのを防ぐ働きがあります。フライドチキンやハムの盛り合わせなど、洋風料理ばかりでは肥満も心配です。

果物や羊かんなど、甘いもので一杯やるのが好きだという人がいます。じつはこれ、二日酔い防止にはいい方法なのです。甘いものに含まれているブドウ糖や果糖は、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドを分解するのに役立つからです。
ただし、肥満や中性脂肪が気になる人にはおすすめできません。

お酒を飲んだあと、お茶づけやラーメンを食べる人がいます。しかし、これは考えものです。アルコールで過剰になったエネルギーは中性脂肪に変わりますが、お茶づけやラーメンもまた中性脂肪を増やすからです。飲んだあとはせめて果物などでしめくくるようにしたいものです。

二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解を早めるには、水を飲むこと。水分を補給すると、血液中のアセトアルデヒドが薄まります。しかし、水はコップ1杯分が吸収されるのに、1~1.5時間もかかります。
悪酔い、二日酔いを避ける水の飲み方は、お酒のみの人は目を通しておくと役立ちます。

スポーツドリンクなら、水より早く吸収され、二日酔い解消に役立ちます。
二日酔いの朝はみそ汁がおすすめ二日酔いの朝にみそ汁を飲む人がいます。これは二日酔い解消には効果的です。みその中にはサポニンが含まれていて、これが肝機能を高めるからです。しじみの入ったみそ汁なら、さらに肝臓の働きを助けます。また、しようがには吐き気を抑える働きがあります。気分が悪いときは、しようがの絞り汁と梅干しをつぶしたものをお湯に溶かしたものや、ジンジャーエールを飲むとよいでしょう。

「柿は二日酔いの妙薬」といわれています。柿の中にはシステインというアミノ酸が含まれていて、これには、肝臓の解毒を助ける働きがあります。クラブのママさんの中には、お客さんに柿をむいてサービスする人がいるそうです。すると、そのクラブの酒は二日酔いにならないいい洒だ、となるのです。商売上手なママさんならではの心づかいですね。システインは大根おろしやハチミツにも多く含まれていますので同様の効果が期待できます。

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