健康な人(腎臓が正常)は水をたくさん飲んでもむくむことはない

「体に調和する水」を積極的に、しかも常識的なところからみたらかなり大量に摂取することが、より健康になる道の要の1つであり、病気や体調不良からの回復をも促進することがわかりました。

しかし、このような主張には、必ず次のような反論が向けられます。「水を大量に摂取すれば健康になれるという論理は、そもそも根本のところからしておかしい。それが証拠に、過剰な水が体にあふれればむくみや水ぶくれになるではないか。むくみや水ぶくれといえば、不健康や体調不良を示唆する代表的な危険信号でほないか」

こうした間違った常識から離れられない人が、人の体のメカニズムの専門家であるほずの医師の中にも少なくありません。彼らは次のように主張します。「むくみをとるためにはもちろんのこと、健康を維持するためには、水分のとりすぎほ重々ひかえなければならない」

しかし、一方ではむくみをともないがちな妊婦の方に対しても、むやみに水分の制限はしない病院もいくつもあります。

むしろ、積極的によい水の飲用をすすめています。利尿剤の投与も、必要最小限に抑えています。そもそも、むくみや水ぶくれは、細胞そのものが、必要とする十分な水に満たされている状態でほありません。細胞・細胞組織・血液循環を含む全身の機能が低下しているために、本来であれば代謝されて排泄されるべき水分が、処理しきれないまま細胞間(細胞内ではありません) にあふれてしまっている状態なのです。

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さらにくわしくいえば、老廃物とともに水分を処して排泄に導く要となる腎臓などの機能が目立って低下しているために、本来なら速やかに捨て去られねはならない水分が、体の中で淀んでしまっていると考えればよいでしょう。

それが証拠に、腎臓を中心とする代謝機能が十分に保たれている人の場合なら、水分 をいくら大量に飲んだとしても、むくみが出ることはありません。むしろ逆に、水分摂取量の多さに比例して排尿量が増え、その分だけ新陳代謝が活発になり、体の隅々にいたる細胞組織の活性が促進され、身体機能もより活性化されるのです。

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排尿量が増加することと、体内がきれいになり身体機能が活性化されることとは、ある意味でとても直接的な関係があります。健康診断の場面を思い出してください。あるいは何かの不調があって病院を訪れたときでもかまいません。お腹に赤ちゃんがいる方となればもちろんのこと、私たちほ必ずといってよいはど尿検査を受けます。いうまでもないでしょう。

体内からの排泄物である尿には、病気や不調の原田をたどれそうな、さまぎまな情報が含まれているからです。念のために申し上げておけば、優にほ、尿と異なり体内の情報はあまり含まれていません。なぜなら、食物が通過して便となるまでの消化管は、本当の意味での体内ではないからです。

ロから肛門までは、食物という外の物質が通過する通路という意味で、体の外ということができます。体の中で生まれた老廃物は、その大半が尿に排泄され、優に排泄されることはありません( とはいえ、当然のことながら、消化器官の機能が低下すれば便の状態も悪くなります

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