牛乳を飲み過ぎた子は言語能力の低下、アレルギー体質

さて、先にご紹介した『牛乳は完全栄養食品ではない』の著者・岩佐京子さんは、本職が臨床心理士であることから、数多くの心の発達に問題を生じた子どもたちと接してきました。そうした経験の中で、乳幼児期からあまりにも多量の牛乳を飲まされてきた子どもには、どうも心理的発達に問題が生じる傾向がある、と気づかれたといいます。

彼女ほその理由の1つとして、牛乳の栄養面に触れています。つまり牛乳ほ本来が牛の赤ちゃんに必要な栄養素の塊であり、それをさらに熱処理した結果、人間の赤ちゃんの発達に必要なだけの栄養素が不足してしまっているのだ、と警鐘を鳴らしているのです。

また牛乳を飲みすぎ(飲まされすぎ) で、他の固形物を食べる量が少ない子ほ、舌や口の運動能力の発達が遅れ、そのおかげでしゃべるための運動神経の発達も遅れ、両親や周囲と十分なコミュニケーションを保てなくなる可能性があると指摘しています。

授乳中に40度以上の牛乳を飲んでいる場合、その子どもにアトピー性皮膚炎がよく見られます。これは、うまく消化されなかった牛乳のタンパク質が、母乳を通じて赤ちゃんに入り、そこでアレルギーを引き起こすのです。また、赤ちゃんにみられる脂漏性湿疹は、母親が牛乳を飲むのをやめると、きれいに治ります。これは、うまく消化されなかった牛乳の脂肪が、母乳を通じて赤ちゃんに入るのですが、赤ちゃんの方は、この脂肪を消化するだけの機能がまだ発達していないために、皮膚から脂肪が吹き出してきて、黄色いかさぶたのようになるのです。

アレルギーとは、ある意味で自分の体とは異質なタンパク質への反応だと説明できます。つまり、自分の体にほ取りこめない、ときには害となるタンパク質を、外に出そうとしてする反応でもあるのです。母乳をたくさん出したいからとお母さんが一般の高温殺菌牛乳をたくさん飲むということほ、お母さんの体の中に入った「人間にとってほ異質なタンパク質」を、母乳を通じて赤ちゃんに飲ませてしまうことにもなりかねません。