「ローフード」と私が運命的な出会いをしたのは、2006です。そのときは、まさかこれほどまで自分の人生が変わるとは思いませんでした。ローフードとは、基本は菜食で、フルーツや野菜に含まれる水分や熱に弱い食物酵素を失わないように、四人度以下で加熱した食事のことです(みそや納豆など、加熱された後でも発酵によって菌が「生きている」食材も含みます)。

私は、9歳のときにそれまで習っていた水泳をやめたことがきっかけで太り始めました。急に運動をやめたのに、高カロリーの食事をやめられなかったために、あつという問に太ってしまったのです。子供のころに太った人は、それが体質になってやせにくいと聞き、「これが自分の体質なのかな... ...」ととても悲しい気持ちでした。

それから30年近く、体と心の重さを常に感じていました。心はいつでも孤独を感じていて、鬱っぽさと怒りが交互に出ていました。勤めていた出版社を退職後、フリーライタlとして活動してきたのですが、少し根を詰めて仕事をすると、すぐに寝込んでしまいました。あれこれ健康に関する情報や食事法を調べていましたが、納得できる理論にも、結果が出るダイエット法にも出会うことができなかったのです。

ところが、ローフードの場合は、今までの栄養学とは全く異なり、「これならうまくいくに違いない」と納得できるものがありました。例えば、ローフl一ドでは、「一日のうちで消化吸収がもっともよい昼間の時問帯に食べる」「消化がしやすいように、果物1生野菜1加熱した食事の腑番で食べふ」などを重要視します。開き慣れないルールですが、一度つかんでしまえば、なんでも好きなものを、量を制限することなく食べられるのです。とはいえ、最初は私も、続けられるかどうか不安がありました。そこで、まずはジューサlを買い、「朝の空腹時の生ジュース( またはフルーツ) だけをとる」というルールから取り入れてみることにしました。

ローフードでは、朝の時間帯は「排泄の時間帯(排泄物を作り、体の外に出すためにエネルギーを使う)」なので、消化にほとんどエネルギーを使わないジュースかフルーツだけをとることが勧められています。

ジュースを一口飲んだ瞬間、「あ、これは本物だ!」と感じるものがありました。ジュースが細胞に染み込み、内側から元気を与えてくれるような気がしたのです。そして、その2日後、体凄計に乗ったときの驚きは、今でも忘れられません。30年間どんな健康法を試しても、運動しても落ちなかった体重が、あっさり2kgも減っていました。

ローフードには、チーズやスープ、バーガー、デザートなど、グルメなメニューがたくさんあります。でも、当時の私が実践したのは、朝食を生ジュースかフルーツだけにすることと、昼と夜には、食前に大きなサラダボウル1杯のサラダを食べるようにしただけなのです。肉や魚など動物性のものは、自然と噂好が変わって食べたくなくなったのですが、ご飯はどんぶりで食べていました。

それまでの常識的な、カロリーを計算する減量法より、よほど食べていたぐらいです。それでも3ヶ月間に、9kgも体重がへりました。ウエストと二の腕から、それこそぜい肉がえぐれるように落ちたのです。さらに、お通じが快調になり、1日に2回があたりまえになりました。体力がなく、何をしてもすぐに疲れがちだったのですが、ローフードを始めてからは寝つきがよくなり、朝の六時にばつちりと目が覚めます。さらに、運動したくてムズムズしてきて、近くのジムに入会し、運動を欠かさなくなりました。

その後、肩こり、腰痛、生理痛は完全に消えてしまいました。

米国で人気を集めているローカボダイエットについて

生食ダイエットが欧米の大女優にも人気

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

新しい健康法やダイエット法が次々と登場する昨今、熱い注目を集めているのが「ローフードダイエット」です。ローフード(raw food)とは、その名のとおり、生の食物のことです。フルーツ、野菜、肉や魚といった食材を、ほとんど熟を加えることなく、それらが生きていたときに近い状態で食べることが、このダイエットの基本となります。アメリカではヾ数年前からすでに大流行しているローフード。女優のデミ・ムーアさんは、熱心な愛好家として知られており、この方法で7kgの減量に成功しているのです。
また、彼女の友人であるファッション・デザイナーのダナ・キャラン氏も、ローフードで18kgもやせたことで知られています。
さらに、ハリウッドでのローフード愛好家として、ミュージシャンのスティングさん、俳優のマット・ディロンさんなども有名です。

ローフードダイエットが、成功しやすい理由の1つは、なんといっても無理な食事制限が不要だということでしょう。従来のほとんどのダイエットは、食べてはいけないものがあったり、量の制限があったり、何かと我慢を強いられるものでした。こうした我慢を必要とするダイエットは、どうしても続かなかったり、リバウンドしたりしやすいものです。その点、ローフードダイエットは、我慢をすることなく「食ベたいものを好きなだけおいしく食べる」ことと、「美しいスリムなボディになる」というこかなとの両方の願いを叶えることができるのです。

身近な成功例もご紹介しておきましょう。
40代の男性の場合、ローフードを実践したところ、1ヶ月につき1~2kgのペースでやせ、1年後には、15kgのダイエットに成功。83kgだった体重が66kgに、98cmだったウェストが80cmになったのです。

これほどまでに高い効果を発揮するローフードですが、食べ方にはあるルールがあります。それは、先にも述べたように、生の食材を多く取り入れることです。では、なぜ生の食材を食べると、ダイエットにつながるのでしょうか? 実は、生の食材には、酵素がたくさん含まれていて、その酵素がキーポイントとなるのです。酵素は、あらゆる食材に含まれていますが、40度以上の熱を加えると壊れてしまうという性質があります。
そのため、生の状態で食べるのがいちばん望ましいのです。

では次に、酵素がどんなものなのかをお話ししましょう。ひと言でいえば、すべての細胞の生命活動に必要で、体を動かすときにも、考えるときにも欠かせないものが酵素です。
また、代謝(物質の利用と排出)を促すという重要な役目を担っています。つまり、人間は、酵素なしでは生きられないのです。もちろん、酵素は、体の中でも作られています。しかし、近年、「人間が一生のうちに体内で作り出せる酵素の稔量には限りがある」という考え方が主流となってきています。
このように、限りある体内の酵素を節約するためには、食物から酵素を補う必要性があるのです。その体内の酵素には、いろいろな種類がありますが、大きく「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。そして、消化酵素がたくさん使われすぎると、代謝酵素がへってしまいます。そこで、生の食物からたっぷりと酵素を補給すれば、その酵素が体内での消化を助けるので、消化酵素を節約することができるのです。そうなれば、代謝酵素がへらず、体内に蓄積されていた体脂肪がエネルギーとして効率よく燃焼されるようになります。つまり、やせやすい体質に変わっていくというわけです。このことが、ダイエットにつながる大きな理由です。

また、酵素をたくさんとることは、ほかにもいろいろなうれしい効果をもたらしてくれます。まず、皮膚の新陳代謝が活発になるので、肌がきれいになります。そして、細胞の生まれ変わりが早くなるため、疲労回復が早くなるといったメリットも得られます。
さらには、代謝が促進されることで、体が余計なものを排出し、デトックス(毒出し) の方向に向かいます。そのため、やせてからのリバウンドの心配もありません。

では、ローフードダイエットのやり方です。

まず、いちばん大切なことは、体のサイクルを考えるということです。人間の体は、24時間という1日のサイクルの中で、「摂取・同化・排泄」という3つの過程をくり返しています。この体の自然の流れに食事を合わせることで、ローフードから摂取する酵素が、より力を発揮するようになります。まず、午前4時から正午までは、「排泄」の時間です。そのため、午前中は、栄養を取り込むよりも、体の老廃物や不要物を外に排出するために使うべきです。
そこで、重要なのが朝食です。体が「排泄」方向に向かっているときに、炭水化物やたんばく質を取り込むのは逆効果になります。とはいえ、仕事を開始するのもこの時問帯なので、栄養補給することは必要です。その点で、お勧めなのが、リンゴやバナナなどのフルーツなのです

フルーツに含まれる果糖は、短時間でエネルギーに変わりますし、脂質が少ないので、おなかいっぱい食べても負担になりません。加えて、フルーツに多く含まれる酵素や食物繊維が、排泄機能を助ける働きをしてくれます。

次の「摂取」の時間帯は、正午から午後8時までです。この中でとることになる昼食は、午後のエネルギー源になる、米やめん類などの炭水化物をメインとするのがいいでしょう。それにプラスする形で、野菜サラダや漬物、、酢の物などのローフードも食べるようにして、酵素の補給を心がけてください。

また、夕食も「摂取」の時問帯に食べるケースがほとんどです。ただし、夕食の場合は昼食とは異なり、1日の疲れや体を癒し、修復するための栄養を摂取するべきです。そのためには、肉や魚などのたんばく質を中心とした食事がベストです。体は、眠りについたあとに成長ホルモンが分泌されますが、その分泌を促すうえで、たんばく質は大きな役目を果たすからです。
もちろん、夕食のときにも、酵素を補うことを忘れないようにしましょう。
野菜やフルーツ以外にも、納豆やみそなどの発酵食品にも酵素が多く含まれているので、こうしたものを加えるのもよい方法です。

さて、夜8時から明け方の4時までは、「同化」の時間帯です。体が吸収した栄養を使って、細胞を修復する時問なので、基本的に重たい食事は避けるべきです。この時問は、活動のためにエネルギーを使えないので、栄養が脂肪として蓄積され、太る原因になつてしまいます。しかし、どうしても友人とのつきあいや、仕事の接待などで、遅い時間に食事をとったり、飲みながらつまみを食べてしまったりする場合もあるでしょう。そんなときは、翌日の朝・昼の2食を、フルーツや野菜と、ヨーグルトを組み合わせたローフードだけで過ごすようにしましょう。

要は、摂取エネルギーのつじうtま合わせをすればいいのです。このように、体のサイクルに合わせた食事をし、ローフードを食べる習慣を身につければ、代謝がスムーズになります。そして、いくらおなかいっぱい食べたとしても、余分なエネルギーが燃えやすくなるので、自然とやせてくるのです。ローフードダイエットを実践していると、ビタミンやミネラル、たんばく質や糖質、脂質などの基本となる栄養素をタイミングよく摂取できるようになります。その結果、やせやすい体質が出来上がり、同時に健康増進にも役立つはずです。

ローフードの実践方法

  • 朝食はフルーツヨーグルト
  • 昼食は炭水化物+野菜
  • 夕食はたんぱく質+野菜
  • 夜、多くたべすぎたり飲酒が多かった場合翌朝は朝食、昼食はフルーツヨーグルトにする
  • ご飯をとるのは昼食。夕食時には控える/li>

米国で人気を集めているローカボダイエットについて

健康食品の大半は下剤

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
ここで現代の食生活の問題点を簡潔にまとめてみます。現代の食生活の問題点は、
「ワラビをやめればガンにならない」
「塩分を減らせば体にいい」
「チョコレートを食べれば健康になる」
とか、そういう個別的なことで解決できるような小さな問題ではなくて、食生活全体に係わるものなのです。あくまでも食生活全体を見直さなければ、根本的に解決できません。それでは、問題点をまとめていきます。一番日は食べ過ぎです。食べ過ぎだという意味は、摂取熱量に比べて消費熱量が少なくなったということです。つまり、食べている量は以前の生活と変わらないのに、昔ほど働かなくなつた、体を使わなくなったということです。

昭和10〇年代の秋田や新潟などの米作地帯の農家では、1人当たり1日にご飯を何杯ぐらい食べていたと思いますか? 15杯から16杯などという人もいました。
今より食べていたくらいです。だから、食べ過ぎというより、体を使わなくなったということです。電気製品や自動車の普及、子供で言えば家庭内ゲーム機の普及などによって、食べる熱量よりも消費熱量が減ったことが、まず、1番目です。
2番目は、食生活の欧米化です。パン、肉、食肉加工品、牛乳、乳製品、油脂類の急激な増加ですね。あまりにも増え過ぎたことです。
3番目は、ビタミン、ミネラル類、微量栄養素が減り過ぎたことです。その原因はいいかげんな情報のせいで、栄養素を考え過ぎている人が増えたことです。

わかりやすく言うと、野菜からビタミンC とベータカロチンがとれると考える人が増えたということです。でも、ビタミン・ミネラル
類というのは、たくさんの種類があるわけで、野菜を食べたからすべてとれるという単純な話ではないのです。大まかに言えば、不足した理由は、精製食品の増加です。米や麦の精製度が上がると、微量栄養素が減ってしまうんです。

4番日は、食物繊維の極端な減少です。ダイエタリーファイバーという言葉が出て、食物繊維を謳った商品が売れたり、整腸作用のあるどくだみ茶が売れたりしていますが、
これらはだいたい下剤のようなものなんです。じつは、健康食品と言われて出回るものの7割は下剤なんです。米糠健康法や紅茶キノコなど、少し昔に流行ったものもそうだったんですね。紅茶キノコなんて、あれはただの雑菌だったんですよ。それを飲んでいたんです。あれで体調がよくなった人は、便秘の人だけだった
んです。雑菌ですから、下痢してちょうどよかったんでしょうね。
そして5番目が、化学物質の急増です。農薬や食品添加物などの化学物質があまりにも増えたことが、5番目の問題点です。健康問題を熱心に考えている人は、欧米化されたこと、食品添加物が増えたことの2つについては、かなり認識していると思います。でも、やはり5つの問題すべてが現代の食生活における問題点だと、総合的に考えるべきです。もう一度言いますが、決して個別的な問題ではありません。だから、何かを食べれば解決するという話ではなくて、食生活全体をどうするか考えなければいけないのです。
現在の食生活について、気づいてほしい大事な点は、肉や果物、野菜、海藻などの生ものを除けば、日常口にする食べ物のほとんどすべてが、工場でつくられるということです。
先程、ご飯が減った分、増えた食品があると言いました。それは、パン、砂糖、抽、アルコール、果物、牛乳や乳製品、そして肉や肉の加工品でしたね。この中で、果物と肉を除けば、すべて工場でつくられたものばかりなんです。
まず、パンがそうです。砂糖もそうです。砂糖そのものをなめているわけではありませんが、砂糖を大量に使ったお菓子を食べているわけです。油も当然工場でつくられますし、アルコールも工場でつくられます。牛乳も工場でつくられるのは当たり前ですね。
どこかの裏庭から牛のおっぱいを搾って、それを直接飲んでいるわけではありません。牛乳も午から搾った生乳を原料にして工場でつくるんです。ハム、ソーセージも同様です。
工場でつくられるわけですから、当然、化学物質だって増えてくるということになります。それから、精製食品が増えているんです。たとえば、私の家では、パンはあまり良くないと言いながらも、月に1度ぐらいはパンを焼きます。そのときは、全粒粉という真っ白ではない小麦粉を使うんです。

これは米で言えば玄米みたいなものです。茶色い麦の粉と、天然酵母を使って焼くんです。そうすると、何時聞かたって包丁で切ったらぼろぼろです。
パンくずだらけになってしまいます。ところが、工場で精製された小麦粉でつくつた真っ白でふわふわしたパンは、1週間たって包丁で切っても、まだぼろぼろにならないんです。つまり、工場でつくられるものの原則というのは、長期輸送、長期保存できる製品をつくることなんですね。昔の木村屋のアンパンなどは、いくら当時流行になったといっても、しよせん買いに来るのは近所の人たちだけだったんです。豆腐屋さんだってそうですね。昔は近所の人が、自前の容器をさげて豆腐を買いに行ったものですよ。つまり、昔のように、パンや豆腐を近所の人だけが買っていた時代には、防腐剤なんか必要なかったんです。ところが、九州でつくつたものを北海道にまで運んで売るような時代になると、そうはいかなくなります。運んでいるうちに腐ってしまうからです。また、小麦粉も真っ白なものを使わないと、保存がむずかしくなってくるんです。全粒粉は虫がつきやすいんです。このように、ご飯を食べないようになってから、工場製品が増えるようになつてきたわけです。それが現代の食生活の一番の変化だと思います。

ある著者が書いた書籍によると、昭和34年以降に生まれた人は、41歳までしか生きられないということになるそうです。本を売るために、過激なタイトルをつけたとは思いますが、売れたということは、それなりに理由があるのです。


「そう言えば、知り合いの中に30代で心臓病で死んでしまった人がいる」とか、「20代で乳ガンの手術をした人を知っている」とか、身近にこの主張を裏付けるような例が多数あります。

「昔、こんなにたくさんアトピーの子供がいただろうか」「昔、春先に花粉症で涙を流して、くしゃみしている人がこんなにいたんだろうか」と疑問を感じはじめたのがきっかけです。

そして、「本当に今の生活は昔より豊かなんだろうか」と疑問に思う人が増えてきたんです。中でも、一番わかりやすいのは、アトピーだと思います。というのは、アトピーに悩む人の9割以上が昭和40年代以降に生まれてます。昭和20年代や戦前生まれの人などの場合、友人や知人にアトピーで悩んでいる人など、滅多にいません。成人のアトピーが増えたといっても、40代以上にはほとんどいないんです。そこで、「どうも、おかしいな」と皆が思うようになっているのです。

医者であれば「おかしいな」という単なる疑問ではなくて、「おかしいんだ」とはっきり断言しているわけです。でも、こう言い切っている人はまだ少数派ですね。
これからもっと時間が過ぎていけば、おそらく気がつくでしょう。「牛乳も肉も知らないで、しょっぱいものばかりおかずにして、ご飯ばかり食べていた、きんさん、ぎんさん世代の食生活には、意味があった」ということにです。


そして、昭和30年代に広まったいわゆる「豊かな食生活」で育った子供たちが元気になるかどうか、その結論もやがてはっきりと出るでしょう。
もっとも、結論はもう出ています。「人体実験の結果はもう出てきている」と。「もうわかっているんだ、これ以上危険な実験を続けることはない」という結論です。

大げさな言い方をしているのは、私にとっては、それほど結果が明らかだからです。アトピーは、むしろありがたい病気だと思います。
たしかに患者さんは大変な思いをしています。若い女性の中には、本当に死ぬほどつらい思いをしている人がいます。アトピーで仕事ができなくなったとか、恋人と別れざるを得なくなったとか、学校の先生の場合では黒板の前に立てないとか、人生の進路を狂わされた人も多くいらっしゃいます。
でも、死ぬ病気ではありません。死ぬほど苦しい病気ですが、本当に命を絶たれてしまう病気ではないんです。ただ、もしアトピーのような異常が肝臓や胃袋に起こったら、恐ろしいことです。そうなれば、事態の深刻さはアトピーどころではないはずです。
たとえば、にきびなども、おばあちゃんになるとできないのです。

老齢の人の場合、できものが出るときは、出てはいけないところにできます。顔ににきびができたって、「思い、思われ」なんて言っていれば済む話でしょう。

けれども、肝臓にできたら、そんなのんきなことは言っていられないですから。
まさに、アトピーというのは警告ですよ。このままではまずいんです。「こんなに長生きにならなかったら、ガンは増えてなかった」という有名な言葉があります。

たしかにそう思います。でも、アトピーのことを考えてみてください。肝臓や胃にアトピーのような異常が起こったら、と考えてみてください。この病気は子供ほど多いんです。長生きどころの話ではなくなります。これはやはりおかしいんです。
80歳、90歳になってどこか痛いというのだったら、「しようがないかな、年齢も年齢だし」と納得もできます。ところが、4歳、5歳の小児ガンなんて、何かがおかしいんです。こういうおかしなことが、今そこかしこで起こっているんです。

アトピー肌用スキンケア3点セット美肌精油ジェルを実際に使ってみた使用感

乳がん患者はごはんを食べない

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

私の経験上、乳ガンになってしまった方は、ご飯をほとんど食べなかった人ばかりです。朝、昼、夜の3食のご飯さえ食べていなかったという食生活の人ばかりなんです。


年間何百人という乳がんの方の中には、ゼロという人もいます。胃袋の大きさというのは、年齢、仕事、運動量などによって違います。

相撲の力士だと茶碗でご飯20杯ぐらい入るんでしょうが、普通の体格の人では1日、胃袋にご飯がだいたい6杯から10杯ぐらい入るだろうと思います。寿司屋さんに行ったと思えば、そのぐらいは入りますよ。
ちなみに乳がんはみそに抑制効果があることが確認されています。こちらです。

ところが、現在の日本の食生活ではご飯が減ったので、茶碗何杯分か胃袋がすいてしまったわけです。そのままではおなかがすいて生きていられませんから、その分、何か別のものですいた胃袋をいっぱいにすることになるんです。

そして、ご飯が減った分を埋めたのが、パン、パスタ、砂糖、抽、果物、アルコール、このどれかなんです。勘違いしてはいけないのは、ご飯は残して野菜を食べるという人はいないということです。野菜ではおなかがいっぱいになりません。

食べた直後はいいんですが、すぐにまたおなかがへってくるんです。ただ、野菜でいっぱいにできる方法が1つだけあります。それは妙めることです。これは油をとるからなんです。要するに油のカロリーでおなかをいっぱいにしているだけなんです。

結局、パン、パスタ、砂糖、油、果物、アルコールのどれかで、おなかをいっぱいにするのです。そして、ご飯が減った分、増えたものがあるわけです。その増えたものとは、女性の場合、パン、砂糖、果物という人が多いでしょう。

男性の場合、どちらかと言えば、油、アルコールという人が多いのではないでしょうか。こうしたものでご飯が減った分を埋めて、さらに残った胃袋の隙間を牛乳や乳製品と、肉や肉の加工品で埋めてしまうわけです。

厚生省あたりに言わせれば、昭和20年代のころは、しよつぱくて、貧しい食生活。そして、今、豊かな食生活となったわけです。この境目は昭和40年だろうと思いますね。豊かな食生活になって、中学生、高校生の足も長くなったし、めでたし、めでたしだったんですよ。途中まではね。

乳ガンに効くはなびらたけはこちら。

この3つの錯覚と、戦後の食生活近代化論や栄養改善普及運動によって、日本の食生活がどう変わったかについて、一般論で言えばこうなると思います。まず、あまりにも食生活が欧米化したこと。次に、あまりにも農薬や食品添加物のような化学物質が増えたこと。ここまで気づけば、かなりまともな考え方をしている人だと思います。
しかし、一番変わったのは、ご飯が減ったことなんです。食品添加物については、今よりひどいころもあったんです。
子供のとき、ジュースの素というのがありました。当時の私はおいしいと思ったんですけどね。うろ覚えなんですが、今考えてみれば、あれは、オレンジ色の着色料と、サッカリンか何かの合成甘味料と、ミカンの香りのする香料だけでできていたんだと思います。
本当のミカンなんてまるで入っていない。つまり、食品添加物のかたまりだったんです。それを水に溶かして飲んだんですよ。それから、これもうろ覚えなんですが、もっとすごいのは、駄菓子屋で売っていた紙に絵が措いてあったお菓子です。ピンクや水色をした紙が、お菓子だったんです。若い人には信じられないでしょうが、それをなめたんですよ。考えられます? 着色料と甘味料をなめていたんです。今はいくら何でもそんなものは売っていません。たしかに、化学物質の総量は今のほうが多いんですが、一つひとつの食品では今より危険なものが昔にはあったんです。
ですから、昔の食生活と比べて一番変わったのは、化学物質のことよりも、やはり、ご飯が減ったことだと思います。昔の日本人はご飯中心の食生活でした。労働量にもよるんですが、一日にご飯を六杯から八杯も食べていたんです。あと主食につきものの、味噌汁、漬物を基本に、副食として野菜、魚を食べるという食事でした。地方によっては、ご飯がイモであったり、麦であったりしましたが、こういう食生活を長い間私たちは続けてきたわけです。ところが、誤った知識が広まって定着した昭和四〇年頃を境に、「ご飯は残してもいいからおかずを食べなさい」という、現在の食生活へと変わってしまったんです。

「煮干し=カルシウム」といった短絡的発想はNG

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
栄養素を考えることが正しい食生活だという錯覚で、一番被害を受けた食品が卵です。卵ほどかわいそうな食べ物はありません。昔は、、病院にお見舞いに行くときは、新聞紙に卵を10個包んでお見舞いに持っていったものです。
また、風邪を引くと卵酒を飲まされた経験がある人もいるかと思います。
遠足へはゆで卵を持って行き、弁当のおかずは卵焼きでした。お母さんたちの中には、何を勘違いしたか、お父さんに生卵を飲ませている人までいました。よからぬことを考えて飲ませていたんですね。なぜ、これほど卵が好まれていたのかというと、タンパク質が豊富だからという理屈だったんです。
ところが、昭和40年代頃から脳や心臓の血管が詰まる病気が増えてきて、その原因としてコレステロールが話題になってきました。そうすると、卵の黄身にコレステロールが多いから、卵を食べると体によくないということにされてしまったんです。
すると今度は、卵が急に売れなくなってしまいました。
意見をころころ変える栄養学は、卵をもてはやしたり、けなしたりと、散々に振り回してきたんです。それでは、栄養学では今、何と言っているかというと、コレステロールにも善玉と悪玉があると言っているんです。さあ、今度は卵はどうされてしまうんですかね?

くもう1つ例を挙げます。患者さんの中には、味噌汁を1日7杯ぐらい飲む人と一切飲まない人がいるんです。一切飲まない人は保健所や厚生省(現厚生労働省)の意見に従っているんですね。「塩分が多いから、高血圧、脳卒中になる」という意見です。味噌汁を食塩水と勘違いしているんでしょうね。
一方、7杯飲む人は、国立がんセンターの平山先生という人の意見を信じているんです。平山先生が、「味噌汁を飲む人には胃ガンが少ない」と発表したんですね。何を言いたいかというと、栄養学に振り回されると、味噌汁を飲むこと一つにしても、胃ガンか脳卒中か、自分で選ばざるを得なくなるということなんです。それが現状なんです。なぜそうなってしまうのか、少し失礼なたとえで言うと、こういうことだろうと思います。
1人の女性を見て美人かどうか考えるときに、Aさんは、手だけを見て美人だと言つているわけです。B さんは、足だけを見て美人ではないと言っているわけです。
つまり、AさんもB さんも、手と足だけを見て、その人の全体を見ていないんですよ。
煮干しの例について言えば、ある人は煮干しは骨だけで泳いでいると思っているんでしょう。カルシウムしか見ていないわけです。ところが、過酸化脂質という本を読んだ人は、煮干しの皮だけしか見ないんです。
でも、私たちは、煮干しの皮も骨も全部食べるんですよ。卵を食べるときに、タンパク質だけ飲み込んで、コレステロールだけ鼻から出すなんてことはできないんですよ。良いものも悪いものも含めて、1つの食べ物を全部食べているんです。もっとわかりやすく言えば、ビタミンC という食べ物を食べたことがありますか?
カルシウムという食べ物を食べたことがありますか? ないんですよ、そういう食べ物はないんですよ、そういう食べ物は。もちろん薬にはありますよ。
でも、そういう食べ物はありません。食べ物にはビタミンC やカルシウムが、成分として含まれているだけなんです。ところが、いつの間にか煮干しがカルシウムの代名詞になつてしまうわけです。ですから、栄養素を考えると、何を食べていいかわからなくなるんです。栄養士などの仕事をする人は別です。

仕事にしている人は栄養素のこともしっかり勉強しなければいけないと思いますが、普通の人が明日からの食生活の改善を考えるなら、コレステロールとかタンパク質とかを忘れたほうがいいんです。
そうすれば、食生活は非常にわかりやすくなります。ここで、3つの錯覚を整理しますと、1つ目が、肉を食べたからといって筋肉もりもりになるわけではないということですね。
2つ目が、欧米の食生活が理想ではないということです。欧米の人には理想かもしれませんが、日本人にとっての理想ではないんです。
3つ目が、栄養素を考えると食生活はわからなくなるということです。おそらく、皆さんには、錯覚されていた人もいるだろうと思います。
3つ目は、「栄養素を考えて食事をすることが科学的で正しい」という錯覚です。これが非常に食生活をわかりにくくしているんです。
たとえば、患者さんと接していると、まるで猫を育てるように、朝から晩まで、子供に煮干しを食べさせているお母さんがいます。そういう人は、まじめなお母さんなんです。
要するに、カルシウムを子供に与えようと思って、煮干しを食べさせているんです。ところが、そういうお母さんは熱心ですから、今度は、過酸化脂質のことを本で読んでしまうんです。
そうすると、「干した魚は脂が酸化しているから危険だ」と書いてあるものですから、今度はあわてて子供に、「煮干しはやめなさい」と言うことになるんです。
子供は猫ではないと気がつくんですね。あるいは若い女性の中にこういう人もいます。「おたくのお母さんやおばあさんは、チンパンジーかオランウータンだったんでしょうか」と聞きたくなるような食生活の人です。
そういう女性は、ご飯を食べないで、果物を主食にしているんです。好きで食べているのなら、まだ理解できるんです。
ところが、一生懸命考えて、そんなことをやっている人がいるんです。つまり、ビタミンC ということを考えているわけです。ところが、そういう人が、しばらくして果糖についての本を読んでしまうんですね。
すると、「果物をとり過ぎると太る」と書いてあるのを読むと、途端に果物をやめるんです。栄養素を考えるとこうなつてしまうわけです。
同様の例を、いくつかお話しします。たとえば、お茶についてです。患者さんの中には、お茶をたくさん飲む人がいます。ご飯に緑茶をかけて食べている人までいます。
お茶っ葉をミキサーにかけて、粉末にしてご飯にかけて食べる人までいるんです。理由は、お茶にはビタミンC が多く、ガンにいいという理屈です。
ところが、緑茶のようなタンニンの多いものを毎日飲んでいると、鉄がタンニンとくつついて出てしまい、貧血になるという本もあるんです。両方耳に入ってきたら、混乱しますね。みんなそうなつてしまうんですよ。また、イカ、タコはコレステロールが多くて、体によくないというのもあります。これは、昭和四〇年代頃に盛んに言われていました。ところが、最近では、イカやタコには、コレステロールを下げてくれるタウリンが多いから、体にいいと言っています。そうすると、それまでイカやタコは絶対食べなかった人が、急に食べ出すんですよ。栄養素に気をとられると、良し悪しの意見がころころと変わるんです。

さらに例を挙げます。「野菜は生でしか食べません」と言う人がいます。火を通すとビタミンCが壊れるからというのが理由なんです。馬のまねをして、みんな生で食べるわけです。ところが、そういう人は、「おもいッきりテレビ」か何かでこう聞かされるわけです。ベータカロチンという非常に大切なビタミンがある。
これは脂溶性ビタミンだから油で妙めたほうがいい。これを聞くと今度は野菜を全部妙めるようになるんです。これらの例でもう十分だと思いますが、栄養素を考える人は、ころころ態度が変わつてしまうんです。栄養素を考えていると、食生活をどうすればいいのか、本当にわからなくなりますよ。忘れたほうがいいというのが私の結論です。そのほうが、食生活はすっきりとわかりやすくなるんです。

ソーセージ ハム 危険性について私なりの意見を書いてみようと思います。

欧米の場合は、パンを主食とは呼ばないんです。ところが、日本の場合は、ご飯を主食と言っています。これがなぜなのかということを少し考えれば、こんな考え方は、勘違いだとすぐわかります。
この勘違いを生んだ日本の栄養学というのは、明治時代にドイツから学んだのが始まりです。
その頃は衛生学と呼んでいたんですが、ドイツの考えが基本になっていました。ドイツという国は、緯度でいうと北海道よりももう少し北にあります。
北海道は梅雨がなく寒い。だから、植物は育ちにくい。ドイツもこの北海道のような環境なんですね。逆に、雨が多く蒸し暑く、雑草とりに苦労するほど植物が育つのが、本州より南です。出発点となる環境が、日本とドイツとでは大きく違っていたんです。ドイツあたりは、寒くて雨が少ないですから、パンで腹いっぱいにするほど小麦が育たなかったんです。
しかも、小麦というのは畑でつくりますから、米と追って毎年同じようなべースで収穫できないんです。

小麦をつくるとその分、土地がやせてしまうからですね。一方、米の場合は、今年は100俵、来年も100俵と、何年も続けて同じようにとれるんです。つまり、土地の生産力が落ちないんです。だから、水田というのは、世界最高の食糧生産システムと言われています。ところが、畑で小麦をつくると、下手をすると、1年間、土地を休ませなければいけなくなります。だから、小麦で腹をいっぱいにするというのはむずかしいのですね。

どこの国でも食生活で一番困るのは、冬を越すことです。小麦が不足するドイツの人たちは、秋になると大量に豚を殺して保存し、冬にはそれを食べて過ごしてきたわけです。なぜ、豚は殺すのに牛や馬はあまり殺さないのかというと、豚は人と同じものを食べるからなんですよ。牛や馬は草を食べさせておけばいいんです。
豚は人間と同じ食べ物を欲しますから、冬飼っておくと、人の食べ物を分け与えなければならなくなります。だから、豚には秋口にみんな死んでもらうわけで恐す。

そして、保存するために塩漬け肉にして、冬の間、それを樽から取り出して、焼いたり煮たりして食べてきたわけです。そして、そのうち賢い人が、腸に肉を詰めたソーセージやハムという保存しやすいものをつくつたわけです。

そのときに、しよつぱいだけのハムを、保存よくおいしくする魔法の粉を発見したんですね。それがコショウだったんです。コショウを入れると、肉の保存はよくなるし、おいしくなりますから、コショウの需要が一気に増えて、高価になりました。それで、コロンブス、マゼランなどが活躍したんです。ですから、ドイツのソーセージやハムは、冬を越すための長年の苦労が生んだ、素晴らしい伝統の知恵だと思いますね。

ただし念を押しておきますが、ドイツの人たちの話であって、私たち日本人にとってソーセージが素晴らしいかどうかという話ではありません。
それから、スイスの山奥の人たちなども、冬になると食べるものが不足するので、小屋の中にタイヤのようなチーズをたくさん積んでおいて、パンか何かにつけて食べていました。つまり、パンで足りない栄養素をチーズで補ってきたんです。ドイツやフランスの食生活をわかりやすく表しているのは、ミレーの「落穂拾い」という絵です。あの絵を見て、豊かだというイメージはわかないですよ。何か暗いというか、厳粛な雰囲気が漂っている絵です。


これは、生活の厳しさを表したいい絵だなと思いますね。つまり、豊かだったからではなくて、食べ物がなかったからソーセージやチーズを食べてきたともいえるわけなんです。ヨーロッパでも南のイタリア、スペイン、ポルトガルになると、植物が育ちやすいですから、スパゲティのようなパスタや、パエリヤのようなご飯など、植物性の食べ物が多くなってきます。一般的に、寒い地方ほど動物性食品が多くなります。っいでに言うと、着ているものも、北に行くほど動物の毛皮などが多くなります。動物のものを身につけ、動物を食べるのは、植物が育たないからそうなるわけですね。ところが、日本、フィリピン、タイと温暖になるにつれ、植物が多く育ちますから、植物繊維の衣服を身につけ、植物性のものを食べる傾向が強くなるんです。
一般的に言えばそうなります。つまり、日本でご飯をたくさん食べてきたのは、自然が豊かで米の収穫量が多かったからなんです。貧しいからではありません。欧米の食生活が理想であるというのは、錯覚だったんですね。

 ハム 発ガン性 疑いが言われる添加物が多い