心臓病には赤ワイン、高血圧には白ワインがおすすめ!赤ワインと白ワインはどっちがおすすめ?

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「身体にいい」かどうかを決める基準は無数にありますから一概に「赤ワインのほうが白ワインより身体にいい」と言い切ることはできません。しかし、「赤ワインがよく飲まれている国では心臓病が少ない」というのは統計データにも表れている紛れもない事実です。

ヨーロッパ各国の心臓病による10万人当たりの年間死亡率を見ると、もっとも死亡率が高いのはスウェーデンで375.2人。次がハンガリーの670.9 人。以下、オーストリアの359.3 人、ドイツの351.2人、デンマークの340.7人、イギリスの328.3人と続きます。

どこも赤ワインをあまり飲まない国です。赤ワインの消費量が多いのはフランス、ポルトガル、イタリアの3か国で、国民1人当たりの年間消費量は60リットル以上。ドイツでは26.1リットル、イギリスでは10.3リットルですから、フランス人、ポルトガル人、イタリア人がいかに赤ワインをよく飲んでいるかがわかります。

この3カ国の心臓病による年間死亡率は、フランスが180.9人。ポルトガルが182.5 人、イタリアが231.9 人。フランス、ポルトガルの死亡率はスウェーデン、ハンガリーの半分以下。そこで、「赤ワインをよく飲む国では心臓病が少ない」といわれているわけです。

なぜ、赤ワインをたくさん飲むと心臓病にならないのか。これは、赤ワインに「ポリフェノール」という物質がたくさん含まれているからです。ポリフェノールにはコレステロールの酸化を抑える働きがあります。

ポリフェノールは白ワインにも含まれていますが、量は赤ワインの10分の1。「こってりとした肉料理には赤ワインのほうかなが合う」というのは、単に「味が合う」だけでなく、医学的にも理にかなっているのです。

ただ、心臓病の予防には赤ワインのほうが向いていますが、白ワインにもポリフェノールは含まれていますので効果がないわけではありません。

心臓病の基礎知識

また、白ワインには赤ワインにはない健康効果があります。よく知られているのが抗菌作用です。食中毒を起こすサルモネラフ菌や大腸菌、命にかかわる赤痢菌などに対しては、赤ワインよりも白ワインのほうが効果があります。

また、白ワインにはカリウムがたくさん含まれています。カリウムには利尿作用があり、血圧を下げる効果もありますから、高血圧の人にはワインよりも白ワインのほうがいいかもしれません。

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