骨をしっかり働かせる

骨の密度が低下し、ちょっと転んだだけでも骨折してしまうというのでは、健康な生活は望めません。そこで、カルシウムの重要性が見直され、カルシウム入りの食品やサプリメントがちょっとしたブームになっています。

このような風潮を冷静に見ると、現代人の安直さを感じ、残念でなりません。カルシウムが不足して骨が弱くなったのだから、カルシウムを補えばいい... 。確かに小学生でもわかる理屈です。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか。たとえば、寝たきりの高齢者にカルシウムを大量投与すれば、シャキッと立ち上がって歩けるようになるのでしょうか。ことはそう簡単ではありません。いくらカルシウムを摂取しても、骨のほうに「その気」がなければ何の役にも立ちません。骨が「その気になる」とはどういうことでしょうか?

それは、骨がカルシウムを受け入れる態勢をつくつているということです。そのためには、「運動」、つまり骨をつくる細胞に物理的な力(ストレス)が加えられることが必要なのです。昼食を立ち食いそばなどですませ、いくらなんでもこれでは体に悪いだろうと思い、カルシウム飲料やサプリメントで補う。これでは気休めになっているだけです。「しっかり噛んで食べないし 運動もしない」という悪循環を断たないと骨は育ちません。

よく噛んで食べれば、「さあやるぞ」という元気が生まれ、体は動くものです。そして、動いているなかで、骨もその気になってきます。骨にも代謝があり、だいたい90日くらいで半分ほどがつくり替えられます。このくらい激しい代謝をするわけですから、運動で負荷を与え、カルシウムなどをうまくとるようにすれば、骨の密度は高くなり、丈夫な骨になるわけです。

カルシウムが腸で吸収されるためにはビタミンDも必要です。これは小魚などに豊富に含まれています。小魚をしっかり噛んで食べていれば、サプリメントに頼らなくてもすむわけです。また、骨をつくっているのはカルシウムだけではありません。タンパク質やリンも含まれています。

サプリメントの補給で満足してしまうのではなく、おいしい食事を豊富に食べるほうが骨のためにはよいのです。体を動かしていれば食事はおいしくなります。そして、よく噛んで、あれこれの食材をまんべんなくとれば、カルシウムはもちろん、タンパク質やリンなどの骨をつくる成分は十分にとれ、骨粗鬆症も予防できるのです。骨粗鬆症は「予防にまさる治療法なし」とされる病気です。

よく噛んで、おいしく食事をして、体を動かす... 。食生活と生活習慣を見直すことで未然に防ぐことができるのです。そして、将来の骨量の目減りを踏まえ、若いころから十分な量の骨を貯えておくことが最大の予防です。骨の若さを保つため、今から密度の高い骨をたくさんつくっておき、「貯骨」を心がけましょう!

骨粗鬆症に食べたい食品
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骨粗鬆症は、これらの食材、食品をよく嚙んで食べることが結局,いちばんの近道だったりするのです。