ケータイ腱鞘炎?ドケルバン病が急増。はメール、ネット中毒者は要注意

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親指が痛い! 箸も持てない...

ケイタイメール好きを恐怖に陥れている「ドケルバン病」をご存じでしょう? 親指に負担をかけすぎることによって起きる腱鞘炎の一種で、悪化すると手術が必要になるケースもあるほどです。

「ケイタイをいじりすぎて腱鞘炎になった」「マウス使いすぎで親指付け根が痛くなった」「最近、右手親指の付け根から手首が痛くてむくんでいる。箸を持つのもつらい」。そんな告白を、人気ブログでも目にします。ひまさえあればケイタイやマウスを繰り、猛スピードで入力する毎日が続くと、きき手の親指はこわれてしまうのです。

手首の親指側には、トンネル状の「腱鞘」内部に親指を動かす腱が2本通っている。親指を酷使しすぎると、この腱の表面に傷がついたり、腱鞘が厚くなって、赤く腫れてしまいます。そして、熟をもつなどの症状を引き起こします。見た目には少し腫れているだけのように見えますが、それが「ドケルバン病(狭窄性艇鞘炎)」。

ホルモンバランスの影響も大きく、妊娠時、産後や更年期の女性がかかりやすいが、最近は30代の男性の症例も増えています。手首と親指をゆっくり休ませると改善するが、痛いのに無理を続けると激痛が走るようになり、ステロイド剤の注射や、腱鞘切開の手術が必要になるケースもあるほどです。

アメリカでは数年前からこの髄鞘炎が問題になり、最もシェアの多いメール端末の名前にちなんで「ブラックベリー・サム(親指)」と呼ばれています。ホテルチエ- ン「ハイアット・リージェンシー」では、親指の付け根や手首、腕などの炎症に効くクリームを塗って指圧する「ブラックベリーマッサージ」を考案して人気を呼び、一般サロンにも広がっているほどです。

ドケルバン病の予防法はとにかく「親指を使いすぎない」こと。ほかに、ケイタイをタッチパネル式や、手描き機能つきの機種に替える、親指の付け根の指圧や「結んで開いて」をしょっちゅうする、散歩や入浴で血行促進を心がける、など。これはすべて、肩こりや眼精疲労の予防にもなるから一石二鳥です。

どうしてもモニターやスマホの画面を見る時間が多く、疲労が気になるならルテインがおすすめです。

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