「ナルコレプシー」のわが国での一般人口中の有病率は、0.16~0.59% と報告されています。つまり日本には、20~50万人の患者さんがいるということです。
ナルコレプシーの特徴的な症状には、「睡眠発作」と「レム睡眠関連症状」があります。睡眠発作は、日中に突然、強い眠気に襲われて眠ってしまうことです。
恋人との食事の最中や危険な作業中など、普通なら眠気が出ないような状況でも居眠りしてしまうから困ります。
状況によっては危険を伴います。場合によっては、命にかかわるケースもあるでしょう。
発作中に起こすと簡単に目を覚まさせることができ、何もしなくても10~20分ほど眠ると、自然に目覚めてスッキリした気分になります。
レム睡眠関連症状は、3つあります。
1つは「情動脱力発作」で、笑いや喜び、怒り、驚きなどの強い感情( =情動) に伴って、数秒間、全身あるいは体の一部の筋肉の力が抜けてしまうことです。
この間、意識ははっきりしています。
2つめは、「睡眠麻痔」です。これはいわゆる「金縛り」のことです。頭だけ目覚めて周囲の状況がおぼろげにわかるのに、筋肉が全く動かないという状況です。持続は数分問で自然に完全に回復しますが、強い恐怖を感じることが多くあります。
最後の3つ目は「入眠時幻覚」です。これは、寝ついてしばらくの間に、はつきりとした現実感のある幻覚を見ることです。恐ろしい幻覚のことが多いといわれています。
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