一般的には、夜に眠って朝に起き、日中には眠りません。このように睡眠のすべてを一度にまとめてとる眠り方を、「単相性睡眠」といいます。
意識することはありませんが、通常このタイプの睡眠方法が一番多いでしょう。
夜の睡眠時間を削って、睡眠不足を補うために短時間の昼寝をとることは、「単相性短縮睡眠」といえます。多くの人はこの眠り方で、六時聞くらいまで睡眠時間を短くすることができます。昼寝の時間を長くして、4時間眠って8時間起きているパターンを続けるのが「海軍式睡眠」ですが、ある程度まとまった睡眠を1日のうちで何回かに分けてとる眠り方を、「分割睡眠」と呼びます。
この場合、単に2回眠ればよいのではなく、睡眠をどの時間常にとるかが重要になってきます。
一方の4時間睡眠を午前1時から5時にとると、生体リズムが狂いにくいことが知られています。深夜から早朝にしっかり眠っておくと、もう一方の睡眠はいつとってもよいのです。
この眠り方は、片方の睡眠時間帯が固定されているので、「係留睡眠」といいます。分割の回数をさらに多くしていくと、「多相性睡眠」になります。人間のように長時間の単相性睡眠をとるのは、動物界では少数派です。食物連鎖の頂点に立つライオンなどを除くと、多くの動物たちは、眠っていても周囲を警戒するためにすぐ起きる、という生活をしています。この状態が多相性睡眠で、人間でも赤ん坊の頃は、少し眠ってはすぐ起きるパターンを繰り返します。
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