人は皆、姿かたちが違うように、睡眠も千差万別です。一概に、この眠り方が正しい、ということはいえません。しかし、個性的な睡眠のパターンも、いくつかの指標をもとにタイプ分けされています。自分がどのタイプの睡眠パターンをとっているのかを知ることは、充実した快眠ライフを送るために、とても大切なことです。
朝早く起きる習慣の人には、目覚めがよく朝から活動的な人が多くいます。そして夕方以降は、ペースが落ちて、夜の付き合いが苦手で、早い時間に寝つきよく眠ってしまいます。入眠で悩むことはありません。
このような早寝早起きのタイプが「朝型」です。
一方、朝は遅い時刻に目が覚めてなかなか布団から出られず、午前中はエンジンがかからない人がいます。しかし、午後からは調子がよくなってきて、夜には絶好調となるため、床に就くのも遅い時間になってしまいます。このような宵っ張りの朝寝坊タイプを、「夜型」といいます。日本での朝型・夜型の調査から、年齢とともに夜型が減り、朝型が増えていくことがわかりました。
特に、大学生で約4分の1を占めた夜型が、社会人になると激減しています。これは、社会的な制約や本人の意志によるものと考えられます。つまり、夜型から朝型へ変われるかどうかは、環境や本人の意欲が重要なポイントということです。睡眠の長さや探さについては、朝型と夜型ではあまり差がありません。しかし、睡眠の内容をよく見ると、2つのタイプでは若干の違いがあります。朝型は、寝つきがとてもよく、平日・休日の別なく就床時刻・起床時刻がほとんど一定です。
睡眠中の体温の変化もメリハリがあり、午後8時頃から急勾配で低下して、午前1時頃に最低値となります。
一方、夜型は、寝つきも寝起きも悪く、いつも寝たりないと不満に思っています。就床時刻や起床時刻が2時間以上前後することも多く、さらに月に1回以上の徹夜もよくみられます。体温の変化はメリハリが少なく、ピークが朝型より1~2時間遅いパターンを示します。
日中を活動的に過ごしたいのであれば、朝型人間のほうが有利といえます。目覚めがスッキリだと、よいスタートダッシュが切れます。グッスリ眠った後は、日中の覚醒度を高く保てるので、仕事がはかどります。体温もメリハリがきいて日中は高めなので、エンジンも全開です。もちろん、朝型人間にも弱点はあります。
朝型の人は生活習慣がとても規則的です。しかしそれが仇となって、夜更かしした翌朝も、いつもの時刻に目が覚めてしまい、睡眠不足に陥りやすくなります。9時から5時までの定時の仕事をしているときは問題ありませんが、日勤と夜勤が入り混じる勤務だと、能率が極端に低下してしまうのです。
この点、夜型人間は、もともと生活習慣が不規則なので、不規則勤務に対する適応性が十分あります。朝型と夜型は固定されたものではなく、多くの人で変わることができます。自分の現在、あるいは将来の社会生活のパターンに合わせて、どちらがよいか考えてみてください。
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