かぼちゃはビタミンたっぷりなので弱った肝臓に最適

野菜の中にも、肝臓を守ってくれるものが幾つかあります。その1つは、かぼちゃです。昔から冬至にかぼちゃを食べる習慣がありますが、昔の人たちも寒くてお酒の進む時節にかぼちゃが疲れた肝臓をいやすということを知っていたのかもしれません。

かぼちゃは緑黄色野菜の代表選手です。ビタミンA効力を持つカロチンが非常に豊富なうえ、ビタミンEも多く、C も含まれています。ビタミンAは欠乏するとガンが起こることがあるともいわれ、ビタミンCとともにガン抑制に役立つと考えられる重要なビタミンです。

カボチャのビタミンE含有量は野菜の中ではトップクラスですが、このEとβカロチンは、ガンをはじめとする万病の一因される活性酸素除去する作用に優れています。ちなみに「わた」の部分にはカロチン含有量が果肉の5倍もあります。煮物やスープなどに入れて大いに活用するのがおすすめです。また、「わた」と同様に捨ててしまいがちな種子ですが、漢方では「南瓜仁」と言われて、回虫やギョウ虫の駆除薬として古くから使われてきた歴史があります。

肝臓病になると特にビタミンAは不足がちになるので、積極的に摂取する必要があります。そしてビタミンEとCには、肝細胞の膜を傷つける過酸化脂質の生成を防いだり、できてしまったものを分解したりする働きがあります。

ビタミンEは、肝臓病や動脈硬化の治療にも使われています。肝臓にとって、A 、C 、E はまさにエースのビタミンです。肝臓が気になり始めた中年世代の人は、かぼちゃ料理のバリエーションを工夫して、もっと食卓にのせる回数をふやしたいものです。なお、かぼちゃのビタミンA は、油で調理すると5倍以上も有効に働くので、植物油でじょうずに料理するのがポイントです。

かぼちゃとシジミが肝臓には必要。

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