肝臓病や肝臓ガンを防ぐためにはβ-カロチンやビタミンA不足に注意

ビタミンA にも肝臓を守る作用があります。特にビタミンAに前の物質であるβ-カロチンには、肝障害の原因となる活性酸素を抑える働きがあります。そのうえビタミンAは、肝臓ガンを防ぐ働きをも持っています。Aが働くのは主に目や皮膚の細胞ですが、貯蔵されるのは肝臓です。

アルコールによる肝障害が進行して肝細胞の数が減ってくると、Aの貯蔵場所も少なくなります。そこで、Aも十分補給してやらなくてはなりません。ビタミンAは、レバーやうなぎ、卵黄、バター、牛乳などのほか、β-カロチンとして、色の濃い野菜、たとえばほうれんそうやブロッコリー、にんじんなどに豊富に含まれています。

なお、急性肝炎のときには、β-カロチンは十分にとってもかまいませんが、ビタミンA は補う程度にしてとりすぎないようにします。

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