理想は食物繊維と善玉菌の活用

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毎日の食べ物がすべて腸の環境を左右する

理想の便と自分の便のギャップを知ったあとは、理想の排便をするためのコツです。腸については「3つの力」を発揮することが大切だと話しています。
まず1つめは「デザインする力」です。理想の便の80% は水分ですから、食べものに含まれる水分も含め、1日1.5L~2Lの水分摂取が必要になります。
腸内環境を整える場合には特に硬度の高いミネラルウォーターがおすすめです。

残り20% の腸内細菌と腸内粘膜、食べカスはそれぞれ3分の1ずつです。食べカスは「第6の栄養素」といわれる食物繊維で、これが腸内細菌のご馳走となって腸内の善玉菌を増やし、便のカサを増してくれます。

「いらない便の量が増えても、意味がないのでは? 」と思われるかもしれませんが、便の量が多ければ、それだけ有害物質を体の外に排泄しているということです。

食物繊維が「お腹の掃除屋」といわれるゆえんです。また、食物繊維は便のもとが腸内に留まる時間を最適にする働きがあるため、適度に水分を含ませ、腸のぜん動運動を促して排便しやすい便を作ってくれます。便が長く留まり、カチコチになってしまうのを防ぐ働きです。

さらに、きな粉やゴボウ、タマネギなど食物繊維を含む食品には、消化されずに腸まで届くオリゴ糖が多く含まれていて、これも善玉菌の栄養となって理想の便を作る手助けをしてくれます。
では、食物繊維というのは何を摂取するのが理想でしょうか?
和食では海藻やイモ、大豆、きのこ、乾物など食物繊維が豊富な食材を使う。バナナや柿、リンゴなどの果物も毎日積極的に摂りたい食品です。

2つめは、「育てる力」となる発酵食品、「プロバイオティクス」を積極的に摂ることです。和食には、ぬか漬けや納豆、味噌、しょうゆなどの優れた発酵食品が数えきれないほどあります。そして、伝統的な和食の知恵に加えておすすめしたいのが、ヨーグルトや乳酸菌飲料です。
日本には現在、さまざまなプロバイオティクスを使った7500種類ものヨーグルトやドリンクが存在するといわれています。

腸内環境というのは10人いれば10通りです。そして変動がありますから、自分に合うヨーグルトは、食べてみてからお腹の具合で確認するしかありませんが、1週間食べ続けてみて排便に改善がみられたら、それは相性のよい菌だと思ってよいでしょう。
そういう意味でも、毎日のうんちの観察は、理想の排便をするためのいいヒントになるはずです。食事は健康のことだけを考えてとるものではありませんが、今食べているものが健康を左右すると考えれば、1日3回の食事をおろそかにすることはできません。

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簡単な運動で腸に押し出す力をつける

理想の排便のための3つめは、「押し出す力」です。便意は大脳からの指令で1日に1~2回送られますが、これを逃さないようにしても、押し出す力がなければストンと落ちていきません。女性は便意を逃しやすいと説明しましたが、押し出す力のもとである腹筋力がないためです。

偏った食事で腸内環境が悪いのであれば、なおさら腹筋は必要です。とくに腸の周りにあって腸を支えている腸腰筋を鍛えなければなりま弓せん。腸腹筋は体の奥にあるインナーマッスルで、足を高く上げ下げしたり、歩幅を大きくして速歩で歩くときに鍛えられる筋肉です。
腸腰筋を鍛えるとぜんん動運動もスムーズに起こるようにもなり、排便が楽になります。

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