腸内環境を改善し、便の水分量を調節する
年、急増している過敏性腹症候群は、どのようにして起こるのでしょうか?
そもそも脳と腸は、ほかの臓器と比べて、とても密接な関係性で結ばれています。これを「脳腸相関」といいます。
腸には、脳と直結した腸管神経叢というものがあって、脳がストレスを感じると、すぐにその刺激が腸管に伝わり、脱が反応するしくみになっているのです。これが、下痢や便秘といった排便異常を引き起こします。すると今度は、その排便異常という情報が腸管神経叢を伝わって脳に届き、それが新たなストレスになるという惑循環をくり返してしまうのです。
過敏性腸症候群の人は、そうでない人に比べて脳腸相問が働きやすく、そのため腸が敏感に反応しがちです。
過敏性腸症候群の治療は、ストレスの解消と腸の機能回復の両面から行います。医師に始まって、心理療法を行いながら症状に合わせて薬を処方するというのが一般的です。薬は、下痢止めや便秘薬、整腸剤など、腸の働きを整える薬、さらに自律神経調整薬、抗うつ剤、漢方薬などが使われています。
しかし、過敏性腸症候群の完治は難しく、長年悩みつづけている人が少なくありません。
そんな中、フコイダンをとったら、過敏性腹症候群が短期問で改善したという人が続出しています。フコイダンとは、モズクやコンプなどの海藻に含まれている水溶性食物繊維の一種で、特にモズクに多く含まれています。
フコイダンはこちら。
フコイダンが注目されたのは、ガン細胞の自殺(アポトーシス)を促してガンの増殖を抑える作用や、胃潰瘍・胃ガンの原因とされているピロリ菌の胃壁への付着を阻止する作用などが研究で認められたことです。
さらにブコイダンには、腸内環境を改善し、便のかたさなどから、過敏性腸症候群の4タイプ(下痢型・便秘型・混合型・分類不能型) のいずれにも働くと考えられます。
フコイダンには、優れた抗炎症作用や粘膜保護作用があります。先に述べたように、過敏性腸症候群の人は、脳腸相問によって腸が過敏に反応し、その結果、腸が炎症を起こしたり粘膜が荒れたりして、それがまた脳に伝わってストレスを生むことになるのです。しかしフコイダンで炎症が抑えられ、腸壁が保護されれば、脳に伝わるストレスも減らすことができます。
さらに、消化管は免疫力 の要所でもありますが、ストレスによって腸の免疫の働きが乱れることも過敏性腸症候群の一因です。フコイダンは、この乱れた腸の免疫の働きを正常に戻す作用もあるのです。
こうしたさまざまな働きによって、フコイダンは、治りにくい過敏性腸症候群を素早く改善するのではないかと考えられるのです。