食生活が乱れていない人は腸内環境が良好でトイレの後も汚れない

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インド亜大陸とチベット高原を隔てている無数の山脈から構成される巨大な山脈であるヒマラヤの麓にあるブータンという国で、標高3000メートルを超えるところにある農家に宿泊させていただいたときの貴重な体験です。

朝食は、日本でいえばお茶菓子入れというのでしょうか、そこに山盛りのご飯が盛られてきました。ご飯は赤米です。少しだけとって隣に回すのかと思って横を見ると同じようにご飯が盛られています。どう見ても、お茶碗で4杯以上はあるでしょう。 それを地元の人たちは器用に右手で寿司をにぎるような手つきでまとめながら口に運んでいます。

副食は少しの野菜と唐辛子だけです。農家の人たちはそれをお代わりしていました。 食後、トイレに入り用を足しましたが、周りを探しても紙がありません 洗面器のような物に氷が入っていたので、協議の結果、指でふいて水で洗うということに落ち着きました。

帰国後、さまざまな本を調べてみると、世界の民族の中で紙を使っているのは3分の1、3分の1が指、3分の1が砂だということです。 数日間、ご飯ばかりの生活をしていて気がついたことは、肛門が汚れないということです。

食物繊維はさまざまな食品に含まれていますが、大きく影響するのは穀類、いも類、豆類に含まれるものです。そして、便通に大きく影響するのは「でんぷん+食物繊維」だということがわかってきました。

栄養学者の中には「ご飯には難消化性のでんぷんが含まれている」という表現をする人も出てきています。野菜や海草、果物などにも食物繊維は含まれますが、あまり影響がないことは多くの女性が証明してきたことです。

ブータンの人たちのご飯は赤米の分づき米でした。玄米と白米の中間くらいになるのでしょうか。糠の繊維も多いでしょうが、それ以上に「でんぷん」をしっかり食べていることが大きいのでしょう。 ブータンの人たちが朝からパンを食べるようになったら、トイレットペーパーが必要になるのかもしれません。子どもはふりかけをかけてご飯をしっかり食べます。野菜嫌いの子どももたくさんいます。それでも子どもはトイレが待てません。体からは想像もできないくらい立派な便があるのですから待てるわけがありません。 便は食生活の便りと言われています。よい生活をしていれば古に戻り、またにはふきの葉でおしりを拭いてみたらどうでしょう。 おしりをふいたからふきという名前がついたとも言われています。

過敏性腸症候群のような病気は日本ではかなり話題になりますが、ここらの民族ではこれっぽちもありません。日本人がいかに腸に負担をかけてストレスまみれの中で腸が悲鳴をあげていることがよくわかります。人間の体に合ったものを食べていれば腸内は綺麗な環境になり、そして排便をしても汚れないのだとわかりました。

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